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平均年収820万円!ボーナスが多いと噂のソフトバンクの年収について解説!
企業研究
本記事では、日本でも有数のグループであるソフトバンクの平均年収やソフトバンクの評判などを解説していきます。
ソフトバンクってどんな会社?
ソフトバンクは、売上高5.2兆円、連結従業員数47000人を擁する日本最大級の企業グループです。ソフトバンクの親会社は孫正義が代表取締役社長を務めるソフトバンクグループです。
ソフトバンクは近年急激な成長を遂げている企業で、Yahoo!JAPANやZOZOTOWN、LINEなどを子会社として抱えており、2021年8月現在の時価総額は7兆円を超えています。
※親会社であるソフトバンクグループの時価総額は10兆円で日本第6位です(2021年8月31日現在)。
ソフトバンクの事業内容
ソフトバンクの有価証券報告書によると、「コンシューマ事業」、「法人事業」、「流通事業」、「ヤフー事業」およびその他の事業から構成されているようです。
各事業の特徴は以下の通りです。
事業セグメント | 内容 |
---|---|
コンシューマー事業 | モバイル通信およびモバイル付加サービス、ブロードバンドサービスならびに電力サービスを提供しています。また、携帯端末メーカーから携帯端末を仕入れ、ソフトバンク ショップ等を運営する代理店または個人のお客さまに対して販売。 |
法人事業 | 移動通信サービス、固定電話サービス「おとくライン」を提供するほか、VPNサービス 「SmartVPN」やインターネットなどのネットワークサービス、データセンターサービス、クラウドサービス、AI、IoT、ロボット、セキュリティ、デジタルマーケティング等の多様な法人向けソリューションを提供。 |
流通事業 | 法人向けには、クラウドサービスやAIを含めた先進のテクノロジーを活用したプロダクト、ソリューションを提供しています。個人向けには、独自の企画・開発力を生かし、ソフトウエアやモバイルアクセサリー、IoTプロダクト等、多岐にわたる商品の企画・供給を行う。 |
ヤフー事業 | eコマース、決済金融、メディアを中心としたサービスを展開し、オンラインからオフラインまで一気通貫でサービスを提供。 サービス例:ヤフオク!、Yahoo!ショッピング、PayPayモール、ZOZOTOWNなど |
その他 | サービス例:決済代行サービス、スマートフォン専業証券など |
ソフトバンクでは、携帯キャリアのSoftbankブランドやQRコード決済のPayPay、Yahoo!など生活者に身近なサービスを数多く手がけています。
2021年3月にはLINEがヤフー事業に加わったことを受け、モバイル関連事業の一角にSoftbankブランド、Y!mobileに続き、LINEMOブランドも加わっています。
ソフトバンクの労働環境
ソフトバンクの労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。
ソフトバンクの社風
オープンワークの口コミによると、
などの意見が寄せられていました。
ソフトバンクは、大企業ながらにベンチャー気質のある企業だというイメージがある方もいらっしゃると思いますが、そのイメージはあながち間違っていないです。新事業やサービスは次々と立ち上がり、挑戦に対して前向きな文化があります。
また、実力主義の側面があるため優秀な社員は早くから役職者として勤めることができるチャンスはあるようです。
一方で、トップダウン気質が強く上からの業務命令には従わなくてはなりません。トップダウンの案件については優先度高く取り組む必要があり、自身の業務が終わっていなくてもそれを残して降りてきた案件に取り掛かる必要があるようです。
ボトムアップについては、社内調整業務に時間がかかる他、上司の優先度が高くないため、案件を進めるのに時間がかかります。
ソフトバンクの働きがい
オープンワークの口コミによると
などの意見が寄せられていました。
ソフトバンクは、消費者の注目を集めるサービスや事業を展開していることもあり、自身の業務がニュースに取り上げられることもあります。ニュースに取り上げられる際に社会的影響力を感じるため、そこにやりがいを感じる社員は多いようです。
また、若手から幅広い業務に挑戦できるため、若手の成長環境としては良い会社ではないでしょうか。
一方で、業務量が多く目の前の業務をこなすのに手いっぱいという意見や、社内向けの資料作成に時間がとられてやりがいを感じる瞬間はないといった意見も一部見られました。
ソフトバンクの平均年収はどのくらい?
2020年度の有価証券報告書によるとソフトバンクの平均年収は約820万円であることが分かりました。
DODAによるとIT・通信業界の平均年収が444万円あるため、ソフトバンクは業界平均と比較して約2倍と非常に高い給与水準であると言えます。
また、ソフトバンクの平均年齢は40.1歳で平均勤続年数は12.7年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるためソフトバンクは勤続年数が平均企業並みであることがうかがえます。
これは、ソフトバンクに長年勤める人と早期に退職する人で大きく二極化していることが要因と考えられます。
年齢別の平均年収
2021年8月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。
※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。
年齢 | 平均年収 | 想定年収範囲 |
---|---|---|
25歳 | 520万円 | 398万円~681万円 |
30歳 | 633万円 | 483万円~828万円 |
35歳 | 706万円 | 539万円~924万円 |
40歳 | 772万円 | 590万円~1011万円 |
45歳 | 850万円 | 649万円~1112万円 |
50歳 | 925万円 | 707万円~1211万円 |
55歳 | 941万円 | 719万円~1232万円 |
上記のデータによると、ソフトバンクでは年々年収が高まる傾向にあるようです。早ければ40歳前後で年収1000万円を稼ぐことができるようです。
とはいえ、どの年代でも平均年収1000万円を超えていないので、ソフトバンクでは1000万円のハードルが高いと言えるでしょう。
職種別の平均年収
2021年8月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。
※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。
職種 | 平均年収 | 想定年収範囲 |
---|---|---|
営業 | 657万円 | 200万円~1800万円 |
エンジニア・SE | 672万円 | 400万円~1200万円 |
企画 | 706万円 | 400万円~1300万円 |
販売 | 448万円 | 223万円~730万円 |
管理 | 700万円 | 350万円~1120万円 |
技術 | 733万円 | 430万円~1000万円 |
マーケティング | 726万円 | 500万円~1100万円 |
開発 | 744万円 | 500万円~1030万円 |
事務 | 621万円 | 400万円~1000万円 |
ソフトバンクの職種別年収では、開発、技術の順で平均年収が高いことが分かりました。一方で、販売職は他の職種と比較して頭一つ分低い平均年収となっています。
販売職を除く職種間の平均年収の差はあまり大きくなく、多くの職種が600万円代~700万円代となっています。
競合との平均年収比較
ソフトバンクの競合である、アマゾンジャパン、KDDI、NTTdocomo、楽天、と平均年収を比較してみました。
KDDIは2020年度の有価証券報告書を参考に、NTTdocomoは2019年度の有価証券報告書を参考に、アマゾンジャパンはオープンワークの口コミを参考に年収を比較してみました。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
アマゾンジャパン | 1022万円 ※268名の口コミ回答者の平均値 |
KDDI | 948万円 |
NTTdocomo | 870万円 |
ソフトバンク | 820万円 |
楽天 | 745万円 |
ソフトバンクは今回比較した5つの企業の中では4番目に高い平均年収であることが分かりました。
DODAの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較するとソフトバンクを含めどの企業も平均年収は高水準です。
ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。
ボーナス・評価制度
ソフトバンクの公式採用ページによると、ソフトバンクでは年に2回ボーナスが支給されます。ボーナスの額は、約5カ月分と業績評価による特別加算賞与の合計金額です。特別加算賞与は業績が良いと約2カ月分支給されます。
基本給が少ないため、ボーナスの割合が大きいようです。
評価制度としては、半期ごとに実施されるMBO評価によって各社員の評価が4段階で決まります。各社員のグレードに応じて求められる役割が異なり、それによって評価されるようです。とはいえ、上司の印象評価があることは否めません。
ソフトバンク社員による年収・給与制度への口コミ
ソフトバンクの現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。
ポジティブな口コミ
ネガティブな口コミ
ソフトバンクでは、基本給が低くボーナスの割合が大きいという口コミが多く散見されました。ボーナスの支給額が多いため、年収について不満を抱く社員は多くないようです。
とはいえ、ボーナスの割合が大きいため、業績が不調の時に年収が下がってしまうという不安がある社員も一定数いるようです。
また、評価制度については実力主義と謳っていますが、実情は上司による好き嫌いが影響していて実力主義で上がれることは珍しいとの口コミが見られました。
入社後にバリバリ働いて稼ぎたい人にとっては、ギャップを感じる点かもしれません。
ソフトバンクで働くメリットとは?
ソフトバンクで働く2つのメリットについてご紹介します。
新しいことへの挑戦が認められる
ソフトバンクは、大企業ながらにベンチャー気質のある会社であるため、時流や時世に合わせて様々な事業に取り組みます。
次々と新サービスが立ち上がるため、変化が激しく新しいことへの挑戦には前向きです。失敗しても責められることはなく、「なぜ失敗したのか」をしっかり考える機会が与えられます。加えて、挑戦したことへの評価もあります。
主体的に行動し、成果を出した人には昇格やボーナス、表彰などで評価される文化のため、受動的に安定した社会人生活を営みたい人にとっては窮屈さを感じるかもしれません。
様々なバックグラウンドを持った社員がいる
ソフトバンクは、吸収合併が頻繫に行われるため、同じ社内に様々なバックグラウンドを持った人が存在しています。
自分とは異なる経験や知識を持った社員と関わることが刺激になる人にとっては楽しく働っくことができる環境ではないでしょうか。
一方で、組織改編はよくあり、人員の入れ替わりが激しいため、変化が激しい環境になじめない人にとっては過ごしづらい環境かもしれません。
ソフトバンクで働く前に知っておくとよいこととは?
ソフトバンクで働く前に知っておくとよい3つのネガティブな事項についてご紹介します。
トップダウン気質が強い
ソフトバンクは、良くも悪くもトップダウンの社風があります。トップダウンで降りてきた案件については、優先順位を高くする必要があるため、社内全体として意思決定が早く、業務もスピード感をもって行われます。
一方で、ボトムアップの意見については、関係各所に社内調整業務を行う必要があること、社内セキュリティが強固であること、優先順位を下げられがちであることなどから、案件を進めるのに時間がかかるようです。
また、トップダウンの影響か、縦割り組織で横連携がほとんどありません。他の部署に異動になると全く異なる文化にびっくりすることもよくあるそうです。
役職者が詰まっている
ソフトバンクでは、一昔前の新卒採用で2000人規模採用していた時期があります。その時期に入社した社員が中堅からベテラン層になり、役職者の立場になっているため、若手が昇格したくてもポストがないのが実情です。
実力主義と謳っていますが、上司による好き嫌いで昇格が決まることが珍しくないため、上司が自身のポストを脅かさない部下に評価を与えることもあるようです。
そのため、部署によっては活躍しても昇格できずに一定の役職で止まってしまうこともあることには留意が必要です。
若手に重きがある
ソフトバンクは、若手の挑戦や若手に裁量を与えることに非常に寛容です。一方で、長年勤めてきた人や年次の高い人に対しては、やや冷たさを感じるかもしれません。
実際年次の高い人に向けては、役職定年制や早期退職制度などがあります。
ソフトバンクに向いている人は?
ソフトバンクに向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。
- トップの意向に文句を言わず仕事ができる人
- 挑戦心にあふれる人
- 変化に柔軟に対応できる人
- 社会に影響力のある会社で働きたい人
- 様々なサービスを経験したい人
- 若いうちから責任のある仕事を経験したい
ソフトバンクに転職するには?
ソフトバンクへの転職は簡単ではありません。その理由は、ソフトバンクが転職市場で非常に人気が高いからです。
ソフトバンクへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。
また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。
転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。