平均年収は750万円！旭化成の気になる年収や評判について徹底解説！

本記事では、日常生活の中で使われる様々な商品や物質の素材となり生活者を陰ながらに支える旭化成の平均年収や旭化成の評判などについて解説していきます。

旭化成ってどんな会社？

旭化成は連結売上高約2.1兆円、連結従業員数約44000人を誇り、日本での知名度が高い総合化学メーカーです。

旭化成のグループ理念は、【私たち旭化成グループは、世界の人びとの“いのち”と”くらし”に貢献します】というもので、グループビジョンは、【「健康で快適な生活」と「環境との共生」の実現を通して、社会に新たな価値を提供していきます。】というものです。

この理念を成し遂げ、グループビジョンを達成するために、旭化成は世界20か国以上に生産・販売・研究開発拠点を配置し、グローバル市場で幅広いニーズに対応する体制を整えているようです。

旭化成の事業内容

旭化成の公式ホームページによると、旭化成の事業領域は「マテリアル領域」「住宅領域」「ヘルスケア領域」の３つがあるようです。

旭化成はこれらの事業を関係会社333社と共に展開しています。

各事業領域については以下の通りです。

そのほか、エンジニアリング事業や人材派遣・人材紹介事業も旭化成グループは展開しています。

旭化成の労働環境

旭化成の労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

旭化成の社風

オープンワークの口コミによると、

真面目な人が多いというのが第一印象。特に安全関係などの書類仕事に対してストイックにできる方が多い。管理職になる人間は様々な職場を見なければならないという観点から、異動を奨励している。そのため、管理職は所属部署の技術に疎いことが多く見られる。

良くも悪くも大手日系企業という感じ。意思決定が遅く、他の会社に先んじて何かをしようというよりは他の会社の出方を見てから動く安定志向が強い。部署単位では風通しが良くても事業部というくくりでみると急に意見が通りにくくなる。

安全第一。安全に対する意識がかなり高く、簡単な作業をする際も上司にKYチェックしてもらう必要があります。また、品質に対する意識もかなり高いため、何かを上市しようと思った際にはかなりの手続きを行わないといけません。

全体的に若い人の意見に耳を傾けてくださる方が非常に多く、現場レベルには若手から積極的に提案等を行えるフランクな素晴らしい風土がある。

「さん付け文化」に代表されるようにフラットな社風。変わった人はあまり多くなく、人当たりのいい人が多い。飲みにケーションも活発だが、飲み会が嫌いな人を強制的に連れて行くということはない。事業本部を超えた人の交流は多くないため、せっかくの多角化が活かしきれていないと感じることもある。

様々な意思決定の場面で法令遵守の意識の高さを感じます。その反面、スピード感に欠けることもありますが、全体的に手堅いという企業文化であると感じます。

などの意見が寄せられていました。

旭化成は、歴史のある伝統的な日系企業の文化を踏襲しています。例えば、コンプライアンスへの意識が高いことや安全性や品質に対してのチェックが厳しいこと、年功序列で昇給昇格していくこと等が挙げられます。

コンプライアンスが厳しいことや安全第一主義ということに紐づいて、旭化成の社内承認プロセスは非常に長く、意思決定が遅いことは否めません。

また、新しいことにやや消極的な面があるの点にも留意が必要です。

一方で、フラットで風通しの良い文化があることは旭化成の特徴です。さん付け文化やボトムアップで意見を求めるなど、若手でも働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。

旭化成の働きがい

オープンワークの口コミによると

製品によって日本、さらには世界の需要の多くを担っているようなものもあり、そこでは自分たちが頑張ることで世界を支えているという自負を持って働けると思う。

自社製品が暮らしの中の意外な部分で活躍していることを知ったとき、人に教えてあげたくなります。そんなことを繰り返していると企業の存在意義を認識するようになり、その企業活動の中で自分が貢献できていると思えると仕事での働きがいを感じます。

一人ひとりのチャレンジを応援する風土があり、こういった仕事をしたいと発言すれば、チャンスが巡ってきます。若手のうちから裁量を持って仕事をできる環境といえます。

やりたいことがあれば、提案することで耳を傾けてもらえる雰囲気がある。自分と同じ中途入社の社員も多く、中途だからといって特別扱いされることが少ない。世界シェアトップクラスの製品をいくつも持っており、それがモチベーションの一つとなっている。

特に何をしなくてもある程度出世し、同世代でみんな同じような給料になる。頑張ったからどうなるというわけでもない。今のところ働きがいを感じたことはないしどんなものかもよくわからない。

などの意見が寄せられていました。

旭化成は、取り扱う製品の特性上世の中のあらゆる所で製品が利用されています。日本だけでなく世界を支えることができる仕事にやりがいを感じる社員は少なくありません。

また、旭化成の製品は生活のいたるところで活用されているため、自社製品を身近に感じることができます。自分を含め、家族や友人などの周りの人が自社製品を使っていることに誇りを持つ社員もいるようです。

そのほか、自分のやりたい仕事を任せてもらえる環境が整っているため、やりたいことが明確にある人は働きがいを感じているようです。

旭化成の平均年収はどのくらい？

旭化成の2020年度有価証券報告書によると旭化成の平均年収は約750万円であることが分かりました。

dodaによるとメーカー業界の平均年収が約453万円であるため、旭化成はメーカー業界平均と比較して約1.5倍強と非常に高い給与水準であると言えます。

ちなみに、メーカー業界の中でも化学メーカーだけの平均年収は約464万円で、化学メーカー単体の平均年収と比較しても旭化成の平均年収は高水準であることが分かります。

また、旭化成の平均年齢は41.5歳で平均勤続年数は14.8年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるため旭化成は勤続年数が長い企業であることがうかがえます。

これは、旭化成が年功序列的側面を持っているため、長年勤めることで安定して高水準の給与をもらえることが理由だと考えられます。

年齢別の平均年収

2021年９月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

旭化成は毎年の昇給で大きな年収アップは見込めませんが、年齢や勤続年数と共に少しずつ年収が上がると考えられます。35歳では年収1000万円を稼ぐ人が出始め、40歳前後になると年収1000万円を超える社員がさらに増えてきます。45歳を超えると平均年収が1000万円を超えてくるようです。

旭化成では、最短出世かつ各種手当を含めると早い人で30代前半で年収1000万円を超えるようですが、基本的には年功序列で同期は足並みをそろえて出世していくことが通例のようです。

また、課長代理・課長・部長への昇格のタイミングでは大きく昇給するようです。

職種別の平均年収

2021年９月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

旭化成の職種別年収では、管理職、事務職の順に平均年収が高いことが分かりました。一方で、営業職、生産技術職は今回比較した職種の中では最も低い平均年収でした。

ただ、旭化成では比較的どの職種においても年収1000万円を超えることができるようです。これは、年功序列で45歳前後には1000万円に届くことが理由だと考えられます。

競合との平均年収比較

旭化成と同じ化学メーカー業界の競合である、三菱ケミカルホールディングス、住友化学、信越化学工業、三井化学、日本ペイントホールディングス、日本酸素ホールディングス、東ソー、DIC、日東電工、カネカ、エア・ウォーター、東レと平均年収を比較してみました。

各社ともに2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。

旭化成は今回比較した13の企業の中では８番目に高い平均年収であることが分かりました。

dodaの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較すると旭化成を始め、今回比較した企業の平均年収は高水準です。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

旭化成の採用ホームページによると旭化成では年に２回ボーナスが支給されます。2020年度のボーナスの額は約5.6ヶ月分のようです。ボーナスの額は会社の業績によって変動します。

旭化成では年功序列の気風があるため、30代前半ごろまでは同期と給与額など多くの面で横並びでの昇進昇格のようです。しかし、30代前半以降はある程度競争社会となるようで、優秀な人が出世していくようです。

評価制度については、部長との面談で設定した目標をどのくらい達成したかで評価される仕組みのようですが、実力よりも年数が重要になることは否めません。また、いい評価をもらうためには上司から好かれていることが必要なのは日系企業の特徴といえます。

旭化成社員による年収・給与制度への口コミ

旭化成の現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

給与は化学メーカ―の中でも高い水準にあると思います。少なくとも、若手社員で給与に不満を持っている人は少ないはずです。

給与制度は非常に整っていると言える。最近では、残業代も一分単位ででるようになっているため給与面に関して心配することはないだろう。

日系製造業の中では非常に高いほうであると感じる。特に借り上げ社宅制度を活用した場合、７割程度の家賃が会社支払いとなるため、手取りは想像以上に高い。

ネガティブな口コミ

評価制度はほとんどの人が平均点付近に固まっているため、形式的な評価制度になっていることも否めない。また、評価制度はボーナス額に連動しているが、特別な成績を収めても平均点を取った人とボーナスはあまり変わらないため、頑張っている人に対してやや損な評価制度だと思う。

完全に年功序列で、入社後数年間はボーナスにも差がつかない。30代後半までは昇進も横並び。どれだけ頑張っても職階や給与に反映されない。

旭化成の年収や給与制度に関する口コミは賛否両論がありました。ネガティブな意見の多くが年功序列に関するもので、「優秀な成績を収めても給与に差が生まれない」「30代までは同期と同じルートをたどる」などの口コミが多く投稿されていました。

バリバリ働いて成果を残し、昇給昇格したい人にとっては物足りない評価制度になっていることは否めません。

一方で、ポジティブな意見も一定数散見されました。「家族手当や住宅手当、単身赴任旅費などの福利厚生が充実している」という意見や「給与水準に関しては業界の中でもトップクラスなのではないか」という意見、「残業代が一分単位で支給される」等の意見が多く散見されました。

旭化成で働くメリットとは？

旭化成で働く２つのメリットについてご紹介します。

フラットな社風がある

旭化成には「さん付け文化」と呼ばれる文化があります。社長を始め、部長や課長に対してさん付けで呼ぶ文化があるため、フラットな社風だと言われています。

また、フラットな社風と紐づいて、若手の意見を積極的に聞いていくれる文化もあります。事業部や部署によっても多少異なりますが、若手空の意見を積極的に求めたり、上司に意見を言いやすいい雰囲気があったりなど、若手が働きやすい環境づくりがなされているようです。

実際に社員の口コミでも風通しが良いという投稿が多く見受けられました。

やりたいことに挑戦できる

旭化成は、個人のやりたいことやチャレンジしたいことに対して否定することなく耳を傾けてもらえる文化があります。

若手社員でも、手を挙げてやりたいことを上司に伝えれば仕事を任せてもらえることが少なくありません。

やりたいことや成し遂げたいことが明確にある人にとっては、やりたい仕事に対して裁量を持って仕事ができるのでやりがいを感じられる職場環境なのではないでしょうか。

旭化成で働く前に知っておくとよいこととは？

旭化成で働く前に知っておくとよい２つのネガティブな事項についてご紹介します。

社内書類や社内承認プロセスが多い

旭化成は、安全第一の風土があるため、どんなに小さなことでも上司の許可を得る必要があります。よく言えば安全に気を遣っている会社といえますが、悪く言えば面倒くさい確認作業が日常茶飯事的に発生するとも言えます。

また、製品を出荷する前にも品質のチェックがあったり、社内での意思決定には社内向けの資料を作成する必要があったりするなど、社内で多くの工数がかかってしますので、スピード感を持って仕事をするのは難しいかもしれません。

30代前半頃までは年功序列で昇給する

旭化成は年功序列の文化があるため、30代前半頃までは同期と横並びで昇給昇格していきます。どんなに良い成果を上げても同期との間に大きな報酬の差が生まれないため、頑張って働いても頑張らない同期を見て「頑張り損をしている」と感じてしまうかもしれません。

30代になるとある程度実力も考慮されるので、30代まで何事もなく仕事をこなす辛抱強さ必要にあります。その際に、上司との関係性を築くと昇格しやすいかもしれません。

旭化成に向いている人は？

旭化成に向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

1. 細かいことに気を遣える人
2. フラットで風通しの良い組織で働きたい人
3. 安定した仕事につきたい人
4. 社会を支える仕事をしたい人
5. 真面目な性格の人
6. 家族を持っている人、将来家族を持ちたい人
7. 福利厚生が充実している企業で働きたい人

旭化成に転職するには？

旭化成への転職は簡単ではありません。旭化成への転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。