平均年収は636万円！電通デジタルの気になる年収や評判について徹底解説！

本記事では、電通グループのデジタルマーケティング領域の中核を担う電通デジタルの平均年収や電通デジタルの評判などについて解説していきます。

電通デジタルってどんな会社？

電通デジタルは売上高約338億円、従業員数約1,900人を抱える電通グループのデジタルマーケティング領域に特化した事業会社です。

電通デジタルのスローガンは「ワクワクするデジタルへ」というものを掲げています。また、ミッションは「情報革命の上に、一人ひとりの幸せをつくる」というものを掲げており、ビジョンとしては「デジタル時代の事業成長パートナーへ」というものを掲げているようです。

電通デジタルのスローガンやミッション・ビジョンに、デジタルや情報というワードが並べられていることから、電通デジタルがデジタルや情報を中心に世の中に貢献していきたいことが分かります。

電通デジタルの事業内容

電通デジタルの公式ホームページによると、電通デジタルでは「デジタルマーケティングの全ての領域に対する、コンサルティング、開発・実装、運用・実行の提供」を主な事業として展開しているようです。

事業領域としては「DX」「Data/Tech」「Commerce」「Creative」「Media&Communication」の５つに分類されます。

各事業領域については以下の通りです。

電通デジタルは、電通グループのデジタルマーケティングの中核企業としてこれらの事業を展開しているようです。

電通デジタルの労働環境

電通デジタルの労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

電通デジタルの社風

オープンワークの口コミによると、

まだ若い会社なこともあり、ある程度手を挙げれば挑戦できる環境は整いつつ、まだ年功序列的な考えも残っているため、昇格などは若手にとってはしにくい環境。

組織の間の壁のようなものはなく、他部署の人達に気軽に相談できるし、協力してもらえる印象。上下関係も厳しくなく、ボトムアップで意見を経営にあげていくこともできるし、そういった意見を積極的に吸い上げるように上長もメンバーに働きかける傾向があると感じている。

中途入社が多いため、いろんな文化で育った方々の集合であり、いろんな刺激を受けられる反面、帰属意識は低い。働き方なども結構バラつきがある。平均年齢は30代程度で、長く働かれている方もいるが、特に若手は数年で転職するパターンをよく見る。

部署によって業務領域が全く違うこともあり、働きやすさや雰囲気もかなり部署ごとに違う傾向がある。転職者はかなり多いため、転職組を受け入れる研修制度は徐々に整ってきている反面、ステップアップのために同業界に転職していく人も多い。

デジタルという媒体の特性上か、ロジカルな人が多い。反対意見もはっきり言ってフラットにディスカッションをするのをよく目にする。組織としてはいろいろな背景の人がいる。電通出向者、グループ会社出向者、新卒、中途など。

組織改編が頻繁に行われるため、人事異動が多く席替えも多い。出来たばかりということもあり、しばらく会社の体制は落ち着かない様子。直近では、組織横断の会合が開かれるなど、他部署との交流も積極的に行おうとしている姿勢がみられる。

などの意見が寄せられていました。

電通デジタルは、電通グループを親会社とする事業会社のため、経営層は比較的出向者で固められており、生え抜き社員が経営層に参画することはあまりないようです。

ただ、電通の文化を踏襲しているわけではなく、良く言えば自由で個人の裁量が大きい文化であり、悪く言えばカオスでそれぞれの個人の技量に依存しているとも言えます。

とはいえ、フラットで若手であっても意見がいいやすいボトムアップな環境ではあるので、積極的にアクションを起こしたい人にとっては働きやすい環境かもしれません。

また、電通デジタルは積極的に中途採用を行っていることもあり、異なる経験や考え方を持った多様性ある職場です。

そのため、電通デジタル固有の文化というものがあまりないことが電通デジタルの特徴と言えるかもしれません。

電通デジタルの働きがい

オープンワークの口コミによると

案件ごとにチームで動くことが多く、自身は自身の専門分野の深堀をし続けるため、専門分野のプロフェッショナルになれる。予算が大きいクライアントが多いので、媒体社と二人三脚で進めていけることが多いのと、最新情報がいち早く入ってくるので、効率的に効果を出すことができる。

若いうちから案件を任されることも多く、頑張った分の成長が期待できるが、逆に言うと自律性を持って働けないタイプの人はあまり向かないかもしれない。

誰もが知っているクライアントしかないので、裁量が大きな仕事を任せてもらえます。また、各部署からいろいろな知見が入ってくるので、今業界がどうなっているか、今後どうなるのか最前線で考えられる。新しい事にチャレンジして知見を出せば評価にも直結するので働きがいは非常に高い。

日本を代表する大企業を広告主とする案件をジュニアメンバーから担当でき、世の中へのインパクトを与えている実感を得られる。評価制度においても担当案件での広告取り扱い額だけでなく、案件へのコミットメント度合いや成長度合いも加味して評価する仕組みとなっており、働きがいを得られるような制度設計をしようとしている。

多様な人材と多様な案件に関われることがやりがい・成長に繋がる。社内にはマーケター・デザイナー・エンジニアが混在し、プロジェクトごとに異なる人材とともにアサインされるため、毎回学ぶことが多く、自己の成長につながっていると感じる。

などの意見が寄せられていました。

電通デジタルは、誰もが知っているクライアントを多く抱えているにもかかわらず若手社員が大半を占めるため、若手のうちから大規模な案件に挑戦することができ、大きなやりがいを感じることができると考えられます。

また、電通デジタルで働く社員は優秀なプロフェッショナル人材が多いため、同僚からの刺激に成長を感じたりやる気になったりすることもあるようです。

電通デジタルは、自ら積極的に行動できる人にとってはやりがいを感じることができる職場ではないでしょうか。

電通デジタルの平均年収はどのくらい？

電通デジタルは有価証券報告書がないので、オープンワークの情報を参考にしました。

オープンワークによると、電通デジタルの平均年収約636万円であることが分かります。

ちなみに、親会社の電通グループの2020年度有価証券報告書によると電通の平均年収は約1341万円のようです。

dodaによるとインターネット・広告・メディア業界の平均年収が約407万円であるため、電通デジタルはインターネット・広告・メディア業界の平均値と比較して約1.5倍と比較的高い給与水準であると言えます。

ちなみに、インターネット・広告・メディア業界の中でもネット広告・WEBマーケティングだけの平均年収は約421万円で、ネット広告・WEBマーケティング単体の平均年収と比較しても電通デジタルの平均年収は高水準であることが分かります。

年齢別の平均年収

2021年９月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

電通デジタルでは大きな年収アップは見込めませんが、年齢や勤続年数と共に少しずつ年収が上がると考えられます。40歳では年収1000万円近くを稼ぐ人が出始め、40歳以降でマネージャークラスになると年収1000万円を超える社員が増えて来ると考えられます。

電通デジタルは、若手のうちは比較的同年代よりも高い年収ですが徐々に同年代と同じくらいになっていくことから、年収の上り幅はあまり大きくないことが考えられます。

職種別の平均年収

2021年９月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

電通デジタルの職種別年収では、マーケティング職、コンサルタント職の順に平均年収が高いことが分かりました。一方で、営業職は今回比較した職種の中では最も低い平均年収でした。

電通デジタルでは、職種によって年収にやや差が生まれるため、高い年収を稼ぎたい人は高い年収が期待できる職種に就くと良いでしょう。

競合との平均年収比較

電通デジタルと同じデジタルマーケティング業界の競合であるデジタルホールディングス、Speee、マクロミル、トランスコスモスと平均年収を比較してみました。

各社ともに2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。

電通デジタルは今回比較した５つの企業の中では２番目に高い平均年収であることが分かりました。

dodaの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較すると電通デジタルを始め、今回比較した企業の平均年収は比較的高水準です。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

電通デジタルでは３月と９月の年に２回ボーナスが支給されるようです。ボーナスは個人評価によるものと会社の業績によるものがありますが、その額はあまり大きくなく、年間の合計が基本給の約２か月分～３カ月分だそうです。

電通デジタルの年収制度は６段階に分かれたグレード制で、４以上が管理職です。また、昇給タイミングは年に一回あります。

評価制度については、期初の目標に対する達成度を期末にマネージャーと判断して評価される制度があるようです。

とはいえ、会社で統一の評価制度が利用されているわけではなく部署や上司によって異なるようです。そのため、納得感のない評価を受けてしまうこともしばしばみられるようです。

電通デジタル社員による年収・給与制度への口コミ

電通デジタルの現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

給与は競合他社も総じて高くなっていることもあり、良いと感じる。手当は目新しいものはないが、不足点もなく十分だと思う。

給与制度的には荒く感じる部分も多いが、頑張って結果を出せばちゃんと昇給する制度ではあると思います。特に賞与は業績目標を達成できればかなり還元してもらえている印象はあります。

評価制度は半期ごとに上司との面談により次期の目標設定と当期の振り返りを行う。自らが設定した目標の達成度合いを上司と振り返りながら評価を行うため、納得度は高い。

ネガティブな口コミ

評価制度は、賞与の額を決める評価とグレードを決める評価の二種類に分かれ、前者はプロセスや実績がきちんと反映されるものの、後者は割と上位者の属人的な判断によるところが大きく、透明性が低い。また、評価・昇給のスピードが部署ごとに大きく違い、あまり評価における公正な基準が整ってはいない印象。

会社設立時より、毎年といっていいほど評価方法が変わっているため、未だにしっくりくる評価制度を持てていない印象。これからもしばらくは続くと思われるため、評価制度に対してはおおよその社員が疑問を持っている状況。

業績連動の賞与が年に２回支給されるが、個人評価が良くても、会社の業績が良くなければあまりまとまった額はもらえない。

電通デジタルで働くメリットとは？

電通デジタルで働く２つのメリットについてご紹介します。

多様なバックグラウンドを持った社員が在籍している

電通デジタルでは、多様なバックグラウンドを持った社員が数多く在籍しています。というのも、電通デジタルは中途採用を積極的に行っているため、転職組が多くいろいろな経験を積んだ社員と一緒に仕事をすることができます。つまり、日々様々な刺激を受けながら仕事をすることができる職場環境だと考えられます、

また、中途採用者だけでなく電通グループ各社からの出向者もいるため、多様性のある職場環境だと言えるでしょう。

それ故に、電通デジタルにはこれといった文化がなく部署や事業部によって全く違う文化を持っているようです。

そのため、部署によって働きやすさに違いが生まれしまうことには留意が必要です。

若手の成長環境がある

電通デジタルは、若手社員が多く在籍していることもあり若手のうちから裁量のある仕事を任せてもらえるようです。自分で声を上げて積極的に仕事に挑戦すれば、その挑戦に対する評価が得られるようです。

また、電通グループの中でのデジタルマーケティング領域の中核企業ということもあり、名だたる企業をクライアントして抱えているため、規模の大きいプロジェクトに参加する機会も少なくないです。

そのため、やる気のある人にとっては働きやすく成長を感じられる職場だと考えられます。

電通デジタルで働く前に知っておくとよいこととは？

電通デジタルで働く前に知っておくとよい２つのネガティブな事項についてご紹介します。

組織が未成熟

電通デジタルは2016年に設立されたまだ新しい会社なので、組織体制が整っておらず頻繁に組織変更や人事異動が発生するため、変化の激しい環境だと考えられます。

また、他社への転職者も比較的多い企業であることから、社内の流動性が高く安定して仕事をすることは難しいかもしれません。

そのため、変化に対応する柔軟性が求められるほか、新しい同僚との関係性を築くコミュニケーション力が求められると考えられます。

20代～30代中心の組織

電通デジタルは、良くも悪くも20代～30代の若手社員を中心に組織が構成されています。これは、電通デジタルが長く勤める会社ではなく社員の入れ替わりが激しい会社であることが理由だと考えられます。

そのため、電通デジタルでロールモデルとなる社員が少ないため、電通デジタルでのキャリア形成イメージを固めることはやや難しいかもしれません。

一方で、電通デジタルでの経験を足掛かりに次へステップアップしようと考えている人にとっては非常に良い経験を積める会社なのではないでしょうか。

電通デジタルに向いている人は？

電通デジタルに向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

1. 変化に柔軟に対応できる人
2. 多様なバックグラウンドを持った人が集まる会社で働きたい人
3. 未成熟な組織で働きたい人
4. デジタル領域に強い知識を持っている人
5. 自由でフラットな組織で働きたい人

電通デジタルに転職するには？

電通デジタルへの転職は簡単ではありません。電通デジタルへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。