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JR東日本の年収はいくら?総合職とエリア職の年収の違いについても解説!
企業研究
本記事では、日本でも有数の旅客鉄道グループであるJR東日本グループの中核企業、JR東日本の平均年収やJR東日本の評判などを解説していきます。
JR東日本ってどんな会社?
JR東日本は、連結営業収益約1.7兆円、連結従業員数は約72000人を誇る日本を代表する旅客鉄道会社です。
JR東日本グループレポート2021によると、1日当たりの平均乗客数は1243万人と日本の人口の1割がJR東日本の鉄道を利用しています。
また、Suicaの発行枚数は8663万枚(これとは別にモバイルSuicaは1452万枚)と、日本人の1.5人に1人はSuicaを持っている計算になります。
JR東日本の事業内容
JR東日本の有価証券報告書によると、「運輸事業」「流通・サービス事業」「不動産・ホテル事業」「その他」の4つの事業セグメントに分類されるようです。各事業についての説明は以下の通りです。
事業セグメント | 内容 |
---|---|
運輸事業 | 鉄道事業を中心とした旅客運送事業のほか、旅行業、清掃整備業、駅業務運営業、設備保守業、鉄道車両製造事業および鉄道車両メンテナンス事業等を展開。鉄道事業の営業エリアは、主として関東および東北地方の1都16県に渡り、駅数は1630駅、営業キロは在来線が約6100キロメートル、新幹線が約1200キロメートルの合計約7300キロメートル。 |
流通・サービス事業 | 小売・飲食業・卸売業・貨物自動車運送事業および広告代理業等の生活サービス事業を展開。 |
不動産・ホテル事業 | ショッピングセンターの運営事業、オフィスビル等の貸付業およびホテル業等の生活サービス事業を展開。ショッピングセンターは193箇所、オフィス賃貸可能面積は45万㎡、ホテルの客室数は9190室。 |
その他 | クレジットカード事業等のIT・Suica事業および情報処理業等を展開。 |
また、JR東日本グループレポートでは、東日本グループが提供するサービスを3つの事業ドメインとして紹介しています。以下がその事業ドメインです。
- 輸送サービス
- 生活サービス
- IT・Suicaサービス
JR東日本の会社案内によると、これら3つのサービスの強みを結合して「技術革新や、移動・購入・決済のデータ融合により新たな価値を創造」し続けているようです。
JR東日本の労働環境
JR東日本の労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。
JR東日本の社風
オープンワークの口コミによると、
などの意見が寄せられていました。
JR東日本は、グループ理念に「究極の安全を第一に行動し」という言葉がある通り、安全第一を徹底する社風があります。どんなに小さなことでもミスがないように確認することが求められます。小さな変化でも職場で共有するようです。
石橋を壊すまで叩くと言われるほど安全主義ということもあり、かなり保守的な部分があることは否めません。近年は「変革」というビジョンを描き、挑戦する文化に変えようとする取り組みを始めたようです。
また、完全な年功序列の文化で役職者となるためには順番待ちをする必要があります。どんなに頑張っても同期と給与があまり変わらないため、頑張る人が転職したりやる気をなくしてしまったりなどの事象が起きていることも事実です。
ただ、働く人は協調性がある人が多く、チームワークが良いようです。これは、業務の性質上、チームで安全確認をする必要があるからだと考えられます。
その他、飲みニケーション文化が現場には強くあるということには留意が必要です。
JR東日本の働きがい
オープンワークの口コミによると
などの意見が寄せられていました。
JR東日本は、日本を支えるインフラ企業ということもあり、社会基盤を支えていることや社会への影響力の大きさに働きがいを感じる人は多いようです。
また、突発的な問題は日常茶飯事的に起こるので、その問題を解決したときにやりがいを感じる社員もいるようです。
一方で、社会基盤を支える仕事を一人で行っているわけではないので、歯車の一部としての感覚しかないという人やルーティンワークで働きがいを見出すのは難しいといった意見も一部散見されました。
JR東日本の平均年収はどのくらい?
JR東日本の2020年度有価証券報告書によると、JR東日本の平均年収は約673万円であることが分かりました。
DODAによるとサービス業界の平均年収が369万円で、その中でも鉄道業界は約389万円となっています。
そのため、JR東日本は鉄道業界平均と比較して約2倍弱と非常に高い給与水準であると言えます。
また、JR東日本の平均年齢は38.2歳で平均勤続年数は15.6年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるためJR東日本は勤続年数が長い企業であることがうかがえます。
これは、JR東日本が年功序列的側面を持っているため、長年勤めることで安定して高水準の給与をもらえることが理由だと考えられます。
年齢別の平均年収
2021年9月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。
※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。
年齢 | 平均年収 | 想定年収範囲 |
---|---|---|
25歳 | 416万円 | 332万円~523万円 |
30歳 | 515万円 | 410万円~647万円 |
35歳 | 607万円 | 410万円~647万円 |
40歳 | 713万円 | 567万円~895万円 |
45歳 | 844万円 | 672万円~1061万円 |
50歳 | 998万円 | 795万円~1253万円 |
JR東日本は大きな年収アップは見込めませんが、年齢や勤続年数と共に少しずつ年収が上がるようです。45歳になると年収1000万円を稼ぐ人もいるようで、50歳を超えると平均年収が1000万円近くになります。
JR東日本は年功序列の文化がある会社のため、ベテラン層の給与水準が高いことが分かりました。とはいえ、全員が1000万円を稼いでいないことからわかるように、1000万円を稼ぐにはある程度の努力が必要です。
職種別の平均年収
2021年9月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。
※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。
職種 | 平均年収 | 想定年収範囲 |
---|---|---|
技術 | 560万円 | 250万円~1300万円 |
営業 | 517万円 | 290万円~1300万円 |
乗務員 | 530万円 | 390万円~750万円 |
事務 | 553万円 | 350万円~950万円 |
車掌 | 502万円 | 400万円~650万円 |
企画 | 647万円 | 300万円~1150万円 |
管理 | 544万円 | 300万円~1200万円 |
駅員 | 503万円 | 400万円~600万円 |
JR東日本の職種別年収では、企画職、技術職の順番に平均年収が高いことが分かりました。一方で、車掌や駅員は職種別年収では平均年収が低い職種であるようです。
とはいえ、JR東日本では職種による平均年収の差はあまり大きくなく、多くの職種が500万円台となっています。
採用形式による平均年収
JR東日本には、「総合職」と「エリア職」という2つの採用方式があります。総合職は、バックオフィスや営業、企画職などのジョブローテーション制度を採用しているほか、事業エリア内の転勤や異動があります。一方で、エリア職は現場のプロフェッショナルとして勤務するため、転勤や異動はありません。
以下に、様々な口コミサイトを参考に独自で算出した各職種の平均年収は以下の通りです。
職種 | 想定年収範囲 |
---|---|
総合職 | 600万円~750万円 |
エリア職 | 450万円~600万円 |
総合職の方がエリア職よりも高い平均年収であることが分かります。
競合との平均年収比較
JR東日本と同じ鉄道事業を展開している、阪急阪神ホールディングス、西武ホールディングス、東急、近鉄グループホールディングス、東京メトロ、小田急電鉄、JR東海、京王電鉄、東武電鉄、JR西日本、名古屋鉄道、西日本鉄道と平均年収を比較してみました。
各社ともに2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
阪急阪神ホールディングス | 864万円 |
西武ホールディングス | 802万円 |
東急 | 762万円 |
近鉄グループホールディングス | 721万円 |
東京メトロ | 720万円 |
小田急電鉄 | 720万円 |
JR東海 | 713万円 |
京王電鉄 | 680万円 |
JR東日本 | 673万円 |
東武鉄道 | 669万円 |
JR西日本 | 611万円 |
名古屋鉄道 | 582万円 |
西日本鉄道 | 535万円 |
NTTデータは今回比較した13の企業の中では9番目に高い平均年収であることが分かりました。
DODAの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較するとJR東日本を含め今回比較した企業の平均年収は高水準です。
ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。
ボーナス・評価制度
JR東日本のボーナスは年2回支給されるようです。2020年度は約4.6カ月分支給されたようです。また、ボーナス上乗せ社員も一部いるようですが、どのような基準なのかは明確になっていません。
JR東日本は年功序列のため、毎年数千円程度は誰でも昇給します。仕事ができるできないに関係なく給与額に差がないのでモチベーションを保つのが難しいかもしれません。
そのほか、毎年昇職試験があるようですが、その評価方法は不透明のようです。
JR東日本社員による年収・給与制度への口コミ
JR東日本の現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。
ポジティブな口コミ
ネガティブな口コミ
JR東日本の年収や給与制度に関する口コミは賛否両論がありました。ネガティブな意見としては、頑張っても頑張らなくても給与に変化がないという意見や、評価制度が曖昧で何を頑張ればいいのかわからないという意見が散見されました。
一方で、毎年一定額給与が増加しているので、ある程度勤続年数が長い人の年収が同年代と比較しても高く、福利厚生も良いという意見がありました。
年功序列の文化があるJR東日本は勤続年数が長ければ長いほど平均年収も増加し、55歳まで昇給するので、1000万円を稼ぐことも可能になるようです。
JR東日本で働くメリットとは?
JR東日本で働く2つのメリットについてご紹介します。
協調性のある人が多い
JR東日本の社員は、協調性のある人が多いです。これは、JR東日本が「安全第一」を掲げていることが理由です。安全安心に向けたチームワークの醸成が必須となるため、チームプレーができない、わがままな社員はほとんどいません。
また、困ったときに相談や質問すると丁寧に回答してくれる人柄の良い人が多いです。
社会インフラを支える仕事に携われる
JR東日本は、日本最大級の鉄道会社で日本の移動を支えるインフラ企業です。そのため、自身の仕事が社会インフラを支えることに繋がるので、社会的な影響力が非常に大きいです。自分の携わった仕事が新聞やニュースに取り上げられることもあるため、その点にやりがいを感じることができるかもしれません。
JR東日本で働く前に知っておくとよいこととは?
JR東日本で働く前に知っておくとよい2つのネガティブな事項についてご紹介します。
トップダウンで仕事が進む
JR東日本は、基本的にトップダウンで業務が進められます。ボトムアップで若手の意見が採用されることはほとんどありません。若手社員向けの教育研修制度は整っていますが、自分で考える機会は少ないです。JR東日本では、上司の指示を聞き指示通りに仕事をすることが求められます。
自分で考えて挑戦したい、成果を出したい、仕事にやりがいや価値を見出したいという人は物足りなさを感じる瞬間が多いかもしれません。
意思決定に時間がかかる
JR東日本は完全な縦割り組織で部署間の繋がりがほとんどありません。そのため、他部署の人とミーティングをする際には書類によるやり取りなどの社内調整業務が必要になるため、会議をするための調整業務に時間がかかります。
また、前例主義で新しいことには挑戦しない、もしくは、承認プロセスに時間がかかるようです。スピード感よりもコンプライアンスや安全安心を第一にしていることが承認プロセスの非効率性を生んでいるようです
JR東日本に向いている人は?
JR東日本に向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。
- チームプレーができる人
- 挑戦よりも安定を重視する人
- 細かいチェックを怠らない人
- 社会インフラを支える仕事に就きたい人
- 社会への影響力がある仕事をしたい人
- 鉄道が好きな人
JR東日本に転職するには?
JR東日本への転職は簡単ではありません。その理由は、JR東日本が転職市場で非常に人気が高いからです。
JR東日本への転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。
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転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。