JR東日本の年収はいくら?総合職とエリア職の年収の違いについても解説!
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JR東日本の年収はいくら?総合職とエリア職の年収の違いについても解説!

企業研究

2022.01.17

本記事では、日本でも有数の旅客鉄道グループであるJR東日本グループの中核企業、JR東日本の平均年収やJR東日本の評判などを解説していきます。

JR東日本ってどんな会社? 

JR東日本は、連結営業収益約1.7兆円、連結従業員数は約72000人を誇る日本を代表する旅客鉄道会社です。

JR東日本グループレポート2021によると、1日当たりの平均乗客数は1243万人と日本の人口の1割がJR東日本の鉄道を利用しています。

また、Suicaの発行枚数は8663万枚(これとは別にモバイルSuicaは1452万枚)と、日本人の1.5人に1人はSuicaを持っている計算になります。

JR東日本の事業内容

JR東日本の有価証券報告書によると、「運輸事業」「流通・サービス事業」「不動産・ホテル事業」「その他」の4つの事業セグメントに分類されるようです。各事業についての説明は以下の通りです。

事業セグメント内容
運輸事業鉄道事業を中心とした旅客運送事業のほか、旅行業、清掃整備業、駅業務運営業、設備保守業、鉄道車両製造事業および鉄道車両メンテナンス事業等を展開。鉄道事業の営業エリアは、主として関東および東北地方の1都16県に渡り、駅数は1630駅、営業キロは在来線が約6100キロメートル、新幹線が約1200キロメートルの合計約7300キロメートル。
流通・サービス事業小売・飲食業・卸売業・貨物自動車運送事業および広告代理業等の生活サービス事業を展開。
不動産・ホテル事業ショッピングセンターの運営事業、オフィスビル等の貸付業およびホテル業等の生活サービス事業を展開。ショッピングセンターは193箇所、オフィス賃貸可能面積は45万㎡、ホテルの客室数は9190室。
その他クレジットカード事業等のIT・Suica事業および情報処理業等を展開。

また、JR東日本グループレポートでは、東日本グループが提供するサービスを3つの事業ドメインとして紹介しています。以下がその事業ドメインです。

  1. 輸送サービス
  2. 生活サービス
  3. IT・Suicaサービス

JR東日本の会社案内によると、これら3つのサービスの強みを結合して「技術革新や、移動・購入・決済のデータ融合により新たな価値を創造」し続けているようです。

JR東日本の労働環境

JR東日本の労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

JR東日本の社風

オープンワークの口コミによると、

全社を通じて安全を第一に考えている会社なので、現場経験の時から確認の励行を促すように社員教育される。安全に向けたチームワークの醸成は評価できる一方で、意思決定プロセスにおいてもいくつかのレイヤーの社員が目を通す必要があるなど、非効率性も生んでいるように感じた。
前例主義で新しいことをやろうとしても担当レベルで全て潰される。そのため、若手がやる気を失い転職している人が多い。残っている人は努力せず仕事をこなすだけである程度のお金はもらえるので現状維持思考の人達。
完全な縦割り組織である、部署同士の繋がりが皆無。そのため他の部署と打ち合わせしないといけない際にはまるで外部企業と取引しているかのような状態になり、いちいち書類取り交わしも必要になるため業務スピードはかなり遅くなる。
ルールやマニュアルに縛られる部分が多く、柔軟性に欠けていると思う。管理者や若手はどんどん推進するものの、ベテランや中堅社員は新しい挑戦に対してい余りいい顔をしない。超勤手当などはしっかりでるので、堅いところには良い部分と悪い部分がある。
福利厚生はとても充実しており、残業もほとんどなく10分でも残業した場合は残業代が出る。有給も気兼ねなく申請することができ申請した休みが通らないことはほとんどない。有給をあまり使っていないと上司から消化するように言われる。
大変保守的で出る杭は打たれる。しかし、安定していて福利厚生などは良い。伝統的に組合が強く、労働者保護や残業などに対してはしっかりと従業員の権利を主張してくれます。

などの意見が寄せられていました。

JR東日本は、グループ理念に「究極の安全を第一に行動し」という言葉がある通り、安全第一を徹底する社風があります。どんなに小さなことでもミスがないように確認することが求められます。小さな変化でも職場で共有するようです。

石橋を壊すまで叩くと言われるほど安全主義ということもあり、かなり保守的な部分があることは否めません。近年は「変革」というビジョンを描き、挑戦する文化に変えようとする取り組みを始めたようです。

また、完全な年功序列の文化で役職者となるためには順番待ちをする必要があります。どんなに頑張っても同期と給与があまり変わらないため、頑張る人が転職したりやる気をなくしてしまったりなどの事象が起きていることも事実です。

ただ、働く人は協調性がある人が多く、チームワークが良いようです。これは、業務の性質上、チームで安全確認をする必要があるからだと考えられます。

その他、飲みニケーション文化が現場には強くあるということには留意が必要です。

JR東日本の働きがい

オープンワークの口コミによると

首都圏の巨大な鉄道システムを維持することにはやりがいを感じる。また、エリア職は会社全体の採用人数は多いが、支社系統によっては非常に人数が限られる分、自分が成長し職場を支えていかなければという意識を持つことができる。
世界最大の鉄道会社だけに、活躍のフィールドがたくさんあるのは魅力。東京にばかり目が行きがちだが、地方創生に寄与できることも非常に魅力が高いと思う。
インフラ企業なので社会的な責任ややりがいを感じる場面が多い。災害時は突発で会社に呼び出されることもあるが、自分が社会基盤を守っている意識もあるため苦ではなかった。
様々な設備を保守するのは面白かったと思います。ただし、デスクワークメインの部署に配属されてしまうと、一日中パソコンに向かい続けることになり、なおかつ生産性のない退屈な業務になる傾向にあると思います。
良いことも悪いこともニュースに取り上げられやすく、自分が関わったプロジェクトがメディアに取り上げられると働きがいを感じる。一方で大きなプロジェクトでは、ほんの一部しかかかわることができず、自分の力によって達成できたのか疑問に感じるときもある。
基本的には若手は言われたことをこなす作業が多く、社内の調整に追われる。理不尽な指示があっても、心を無にして作業することもしばしばあり、働きがいはない。

などの意見が寄せられていました。

JR東日本は、日本を支えるインフラ企業ということもあり、社会基盤を支えていることや社会への影響力の大きさに働きがいを感じる人は多いようです。

また、突発的な問題は日常茶飯事的に起こるので、その問題を解決したときにやりがいを感じる社員もいるようです。

一方で、社会基盤を支える仕事を一人で行っているわけではないので、歯車の一部としての感覚しかないという人やルーティンワークで働きがいを見出すのは難しいといった意見も一部散見されました。

JR東日本の平均年収はどのくらい?

JR東日本の2020年度有価証券報告書によると、JR東日本の平均年収は約673万円であることが分かりました。

DODAによるとサービス業界の平均年収が369万円で、その中でも鉄道業界は約389万円となっています。

そのため、JR東日本は鉄道業界平均と比較して約2倍弱と非常に高い給与水準であると言えます。

また、JR東日本の平均年齢は38.2歳で平均勤続年数は15.6年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるためJR東日本は勤続年数が長い企業であることがうかがえます。

これは、JR東日本が年功序列的側面を持っているため、長年勤めることで安定して高水準の給与をもらえることが理由だと考えられます。

年齢別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

年齢平均年収想定年収範囲
25歳416万円332万円~523万円
30歳515万円410万円~647万円
35歳607万円410万円~647万円
40歳713万円567万円~895万円
45歳844万円672万円~1061万円
50歳998万円795万円~1253万円

JR東日本は大きな年収アップは見込めませんが、年齢や勤続年数と共に少しずつ年収が上がるようです。45歳になると年収1000万円を稼ぐ人もいるようで、50歳を超えると平均年収が1000万円近くになります。

JR東日本は年功序列の文化がある会社のため、ベテラン層の給与水準が高いことが分かりました。とはいえ、全員が1000万円を稼いでいないことからわかるように、1000万円を稼ぐにはある程度の努力が必要です。

職種別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

職種平均年収想定年収範囲
技術560万円250万円~1300万円
営業517万円290万円~1300万円
乗務員530万円390万円~750万円
事務553万円350万円~950万円
車掌502万円400万円~650万円
企画647万円300万円~1150万円
管理544万円300万円~1200万円
駅員503万円400万円~600万円

JR東日本の職種別年収では、企画職、技術職の順番に平均年収が高いことが分かりました。一方で、車掌や駅員は職種別年収では平均年収が低い職種であるようです。

とはいえ、JR東日本では職種による平均年収の差はあまり大きくなく、多くの職種が500万円台となっています。

採用形式による平均年収

JR東日本には、「総合職」と「エリア職」という2つの採用方式があります。総合職は、バックオフィスや営業、企画職などのジョブローテーション制度を採用しているほか、事業エリア内の転勤や異動があります。一方で、エリア職は現場のプロフェッショナルとして勤務するため、転勤や異動はありません。

以下に、様々な口コミサイトを参考に独自で算出した各職種の平均年収は以下の通りです。

職種想定年収範囲
総合職600万円~750万円
エリア職450万円~600万円

総合職の方がエリア職よりも高い平均年収であることが分かります。

競合との平均年収比較

JR東日本と同じ鉄道事業を展開している、阪急阪神ホールディングス、西武ホールディングス、東急、近鉄グループホールディングス、東京メトロ、小田急電鉄、JR東海、京王電鉄、東武電鉄、JR西日本、名古屋鉄道、西日本鉄道と平均年収を比較してみました。

各社ともに2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。

企業名平均年収
阪急阪神ホールディングス864万円
西武ホールディングス802万円
東急762万円
近鉄グループホールディングス721万円
東京メトロ720万円
小田急電鉄720万円
JR東海713万円
京王電鉄680万円
JR東日本673万円
東武鉄道669万円
JR西日本611万円
名古屋鉄道582万円
西日本鉄道535万円

NTTデータは今回比較した13の企業の中では9番目に高い平均年収であることが分かりました。

DODAの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較するとJR東日本を含め今回比較した企業の平均年収は高水準です。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

JR東日本のボーナスは年2回支給されるようです。2020年度は約4.6カ月分支給されたようです。また、ボーナス上乗せ社員も一部いるようですが、どのような基準なのかは明確になっていません。

JR東日本は年功序列のため、毎年数千円程度は誰でも昇給します。仕事ができるできないに関係なく給与額に差がないのでモチベーションを保つのが難しいかもしれません。

そのほか、毎年昇職試験があるようですが、その評価方法は不透明のようです。

JR東日本社員による年収・給与制度への口コミ

JR東日本の現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

若いうちは同年代に比べて給料は低くなりがちだが、55歳まで昇給し続けるので次第に同年代よりも給料が高くなる。それほど昇進せずとも都市手当15%地域であれば50代で年収1000万円に到達していた。
生活できる程度には給与はもらえるイメージ。鉄道業界では給与は良いほうとのイメージだが、メーカー等と比べると物足りなさがある。ただし、福利厚生がしっかりしているのとボーナスによって補填されていると考えれば、差はあまりないかもしれない。

ネガティブな口コミ

鉄道会社独特の泊まり勤務という仕組みがあり、駅員や乗務員をしている際には泊りの手当てがつくためにそれなりの給料をもらうことができる。一方認められて支社や本社などの企画部門に異動すると、手当が無くなるため給料が下がるという逆転現状が起きモチベーションを保つのは難しい。
頑張っても頑張っていなくても給与は変わりません。頑張っている人からすると、だらだらやっていて同じ給与をもらっている人に対して怒りを覚えることになります。

JR東日本の年収や給与制度に関する口コミは賛否両論がありました。ネガティブな意見としては、頑張っても頑張らなくても給与に変化がないという意見や、評価制度が曖昧で何を頑張ればいいのかわからないという意見が散見されました。

一方で、毎年一定額給与が増加しているので、ある程度勤続年数が長い人の年収が同年代と比較しても高く、福利厚生も良いという意見がありました。

年功序列の文化があるJR東日本は勤続年数が長ければ長いほど平均年収も増加し、55歳まで昇給するので、1000万円を稼ぐことも可能になるようです。

JR東日本で働くメリットとは?

JR東日本で働く2つのメリットについてご紹介します。

協調性のある人が多い

JR東日本の社員は、協調性のある人が多いです。これは、JR東日本が「安全第一」を掲げていることが理由です。安全安心に向けたチームワークの醸成が必須となるため、チームプレーができない、わがままな社員はほとんどいません。

また、困ったときに相談や質問すると丁寧に回答してくれる人柄の良い人が多いです。

社会インフラを支える仕事に携われる

JR東日本は、日本最大級の鉄道会社で日本の移動を支えるインフラ企業です。そのため、自身の仕事が社会インフラを支えることに繋がるので、社会的な影響力が非常に大きいです。自分の携わった仕事が新聞やニュースに取り上げられることもあるため、その点にやりがいを感じることができるかもしれません。

 

JR東日本で働く前に知っておくとよいこととは?

JR東日本で働く前に知っておくとよい2つのネガティブな事項についてご紹介します。

トップダウンで仕事が進む

JR東日本は、基本的にトップダウンで業務が進められます。ボトムアップで若手の意見が採用されることはほとんどありません。若手社員向けの教育研修制度は整っていますが、自分で考える機会は少ないです。JR東日本では、上司の指示を聞き指示通りに仕事をすることが求められます。

自分で考えて挑戦したい、成果を出したい、仕事にやりがいや価値を見出したいという人は物足りなさを感じる瞬間が多いかもしれません。

意思決定に時間がかかる

JR東日本は完全な縦割り組織で部署間の繋がりがほとんどありません。そのため、他部署の人とミーティングをする際には書類によるやり取りなどの社内調整業務が必要になるため、会議をするための調整業務に時間がかかります。

また、前例主義で新しいことには挑戦しない、もしくは、承認プロセスに時間がかかるようです。スピード感よりもコンプライアンスや安全安心を第一にしていることが承認プロセスの非効率性を生んでいるようです

JR東日本に向いている人は?

JR東日本に向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

  1. チームプレーができる人
  2. 挑戦よりも安定を重視する人
  3. 細かいチェックを怠らない人
  4. 社会インフラを支える仕事に就きたい人
  5. 社会への影響力がある仕事をしたい人
  6. 鉄道が好きな人

JR東日本に転職するには?

JR東日本への転職は簡単ではありません。その理由は、JR東日本が転職市場で非常に人気が高いからです。

JR東日本への転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。

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