平均年収は855万円!住友化学の気になる年収や評判について徹底解説!
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平均年収は855万円!住友化学の気になる年収や評判について徹底解説!

企業研究

2022.01.17

本記事では、日本だけでなく世界でも影響力のある化学メーカー、住友化学の平均年収や住友化学の評判などについて解説していきます。

住友化学ってどんな会社?

住友化学は連結売上収益約2.2兆円、連結従業員数約34700人を誇る、日本で著名な化学メーカーです。

住友化学の統合レポートによると、住友化学は約400年の歴史を持つ住友家の事業を起源とする会社で、住友の事業精神を受け継いで事業運営を行っているようです。

また、住友化学の経営理念は以下に示す3つから構成されています。

  1. 技術を基盤とした新しい価値の創造に常に挑戦します。
  2. 事業活動を通じて人類社会の発展に貢献します。
  3. 活力にあふれ社会から信頼される企業風土を醸成します。

上記の経営理念のもと事業を展開しており、現在では国内外問わず数多くの関係会社を保有し世界中で事業を行っているようです。

住友化学の事業内容

住友化学の2020年度有価証券報告書によると、住友化学の事業は「石油化学部門」「エネルギー・機能材料部門」「情報電子化学部門」「健康・農業関連事業部門」「医薬品部門」「その他」の6つの事業セグメントで構成されているようです。各部門についての概要は以下の通りです。

事業部門事業内容主な製品
石油化学部門石油化学品、無機薬品、合繊原料、有機薬品、合成樹脂、メタアクリル、合成樹脂加工製品等の製造・販売を行う部門。プロピレンオキサイド、カプロラクタム、ポリプロピレン、ポリエチレン、メタクリル樹脂
エネルギー・機能材料部門アルミナ製品、アルミニウム、化成品、添加剤、染料、合成ゴム、エンジニアリングプラスチックス、電池部材等の製造・販売を行う部門。アルミナ、アルミニウム、レゾルシン、合成ゴム、スーパーエンジニアリングプラスチックス、リチウムイオン二次電池用部材
情報電子化学部門光化学製品、半導体プロセス材料、化合物半導体材料、タッチセンサーパネル等の製造・販売を行う部門。偏光フィルム、タッチセンサーパネル、カラーレジスト、フォトレジスト、化合物半導体材料、高分子有機EL材料
健康・農業関連事業部門農薬、肥料、農業資材、家庭用・防疫用殺虫剤、熱帯感染症対策資材、飼料添加物、医薬化学品等の製造・販売を行う部門。農業関連製品、生活環境関連製品、感染症対策製品、飼料添加物、医薬化学品関連製品
医薬品部門医療用医薬品、放射性診断薬等の製造・販売を行う部門。医療用医薬品事業を中心とする大日本住友製薬株式会社と、診断用医薬品事業を中心とする日本メジフィジックス株式会社の両社を軸に事業を展開。
その他上記5部門以外に、電力の供給、化学産業設備の設計・工事監督、運送・倉庫業務、物性分析・環境分析業務等を実施。

住友化学の労働環境

住友化学の労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

住友化学の社風

オープンワークの口コミによると、

5つの事業部門を有し、各事業領域が全く異なるため事業リスクを分散できている。経営は比較的安定しており、業績が極端に良くも悪くもならない。そのためか、企業文化はよく言えば穏やか、悪く言えばやや緊張感に欠けているところがある。
比較的風通しはよい。フラットな組織体制で意思決定は早いと感じる。企業文化としてはチームワークを重んじる風土が強く、社内の関係でストレスを感じることは少ない。
良くも悪くも古い財閥系。組織がしっかりしており業務は進みやすく整備されているが、一方で業務は縦割り。人に対して優しい会社。それゆえに仕事ができない人にも優しく平等に扱おうとする。
非常に慎重な文化が根付いており、安全・品質・納期を最優先する。盤石である一方で、技術系として何か画期的な新しいことをすることは大変難しい。石橋を叩いて叩き壊す体質から社員全員が創造性を発揮して仕事をしているとは言い難い。
住友の事業精神にのっとり。非常に真面目な企業風土です。組織や管理もしっかりしていますが、しっかりさせるための労力は大きく、時として負担に感じることがあります。
会社全体から見れば、歴史に古く社会責任・コンプライアンスに強く、安定・安心できる居心地の良い会社です。組織体系上、財閥系の歴史の長い会社ですので組織構成は膨らんでおり、意思承認・決定は煩雑に加え、官僚的で上司や主管部署の意見は強いです。

などの意見が寄せられていました。

住友化学は、地頭の良い高学歴社員が多いことで有名です。そのため、体育会系のガツガツした雰囲気がなく穏やかな組織文化があります。

また、優しくて人柄のよい人が多くチームワークを大事にするため、人間関係でストレスを抱えることは少ないようです。何か困った際には、自ら相談をすれば先輩や上司が手を差し伸べてくれることもあります。

 

住友学が伝統的な日系企業の文化を強く踏襲しています。例えば、年功序列、社内向けの資料作成に時間がかかる、非常に慎重である、上司の承認がなければ物事を進めることができないなどです。

近年では、その体質がやや改善され始めているようですが、大企業ということもあり、体質改善にはまだまだ時間がかかりそうです。

住友化学の働きがい

オープンワークの口コミによると

ユーザー企業が大きくプロジェクトの規模も大きいため、働きがいは非常に大きいと思う。また、人手が足りていないため、必然的に大きな役割を任されることになり、その意味では他の会社と比べてやりがいが大きいかもしれない。
会社として事業と公益の調和を謳い、社会の基盤を支える事業が多いこともやりがいに繋がっている。
人間関係でギスギスしたところはなく働きやすい。良い意味でも悪い意味でも自分のペース、裁量で働くことができ、成果を残すために残業をできる。残業代は基本的に満額もらえる。
規模のとても大きいビジネスをグローバルで展開しており、そこにダイレクトに関われるところに働きがいのようなものを感じて働いておりました。たまに自分が少し関わった事業などが新聞に載ったりするとやりがいは感じます。
メーカーなのでチームで協力して一つのことを成し遂げていくのに働きがいを感じます。海外の人とのやり取りも多く、グローバルに働ける環境があります。
社員同士の仲は良好で風通しが良く、部長以上になる人の能力も尊敬に値することが多く、働きやすい環境である。技術系には非常に優秀な社員の方が多く、ハードワークを続けている人も多いので、そういった人たちを支えられる点についてはやりがいを感じる。

などの意見が寄せられていました。

住友化学は、一つ一つの案件の規模が大きく社会的な影響力のある仕事も少なくありません。関わったプロジェクトが新聞に載るなど、自身の仕事の影響力の大きさに働きがいを感じる社員は多くいるようです。

また、良くも悪くも若手社員にも責任ある仕事を任せる文化があるため、若手のうちから裁量を持って仕事をしたい人にとっては良い成長機会となるかもしれません。

主体性を持ってチャレンジ精神の強い若手社員をチーム全体でフォローする文化があるので、積極的に仕事に取り組むと成長度合いも大きくなると考えられます。

ただ、年功序列の文化があるため頑張っても頑張らなくても給与に差が生まれにくいことには留意が必要です。

住友化学の平均年収はどのくらい?

住友化学の2020年度有価証券報告書によると住友化学の平均年収は約855万円であることが分かりました。

dodaによるとメーカー業界の平均年収が約453万円であるため、住友化学はメーカー業界平均と比較して約2倍と非常に高い給与水準であると言えます。

ちなみに、メーカー業界の中でも化学メーカーだけの平均年収は約464万円で、化学メーカー単体の平均年収と比較しても住友化学の平均年収は高水準であることが分かります。

また、住友化学の平均年齢は41.0歳で平均勤続年数は15.5年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるため住友化学は勤続年数が長い企業であることがうかがえます。

これは、住友化学が年功序列的側面を持っているため、長年勤めることで安定して高水準の給与をもらえることが理由だと考えられます。

年齢別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

年齢平均年収想定年収範囲
25歳488万円365万円~651万円
30歳611万円458万円~815万円
35歳696万円522万円~929万円
40歳744万円557万円~993万円
45歳770万円57万円~1028万円
50歳800万円600万円~1068万円

住友化学は大きな年収アップは見込めませんが、年功序列の文化があるため、年齢や勤続年数と共に少しずつ年収が上がると考えられます。35歳で年収1000万円近くを稼ぐ人が出始め、45歳前後になると年収1000万円を超える社員が増えてきます。

住友化学は管理職になれば約800万円となり、課長クラスになれば1000万円がみえてくるくらいの給与水準です。管理職には35歳前後、課長には40歳以上でなれるようです。

職種別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

職種平均年収想定年収範囲
エンジニア・SE589万円400万円~1120万円
研究開発648万円490万円~1000万円
管理767万円450万円~1300万円
製造639万円400万円~850万円
企画731万円450万円~1300万円
事務668万円450万円~1000万円

住友化学の職種別年収では、管理職、企画職の順に平均年収が高いことが分かりました。一方で、エンジニア・SE職は今回比較した職種の中では最も低い平均年収でした。

ただ、住友化学では比較的どの職種においても年収1000万円を超えることができるようです。これは、年功序列で50歳前後には1000万円程度稼ぐことができることが理由だと考えられます。

競合との平均年収比較

住友化学と同じ化学メーカー業界の競合である、三菱ケミカルホールディングス、信越化学工業、三井化学、日本ペイントホールディングス、日本酸素ホールディングス、東ソー、旭化成、DIC、日東電工、カネカ、エア・ウォーター、東レと平均年収を比較してみました。

各社ともに2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。

企業名平均年収
三菱ケミカルホールディングス1011万円
住友化学855万円
信越化学工業848万円
三井化学837万円
日本ペイントホールディングス832万円
日本酸素ホールディングス821万円
東ソー763万円
旭化成750万円
DIC742万円
日東電工734万円
カネカ734万円
エア・ウォーター698万円
東レ671万円

住友化学は今回比較した13の企業の中では2番目に高い平均年収であることが分かりました。

dodaの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較すると住友化学を始め、今回比較した企業の平均年収は高水準です。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

住友化学は6月と12月の年に2回ボーナスが支給されます。2回のボーナスの合計額は、基本給の3カ月分~6ヶ月分のようです。ボーナス額については会社の業績と前年度の個人評価によって決定するようです。

住友化学では、年功序列の文化があるため35歳くらいまで横並びで昇給昇格が行われるようです。

住友化学の評価制度は、年次の目標達成度合いとコンピテンシーのマトリクス方式のようです。コンピテンシー評価については定性的な部分があるようで上司のよって納得感に差異が生まれてしまうのは否めません。

とはいえ、評価については基本的に大半の社員が真ん中の評価になるよう調整しているようです。

住友化学社員による年収・給与制度への口コミ

住友化学の現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

大手企業の中でも悪くない給与体制。資格手当や昇給アップの手当てなど日頃いただく給料以外にももらえるものがあるところが魅力の一つである。海外赴任の場合、基本給の2倍~3倍ほど分厚く手当がつく。また、ボーナスも余程のことがない限り最低支給額より下がることはほぼあり得ない。
毎年、自分の業務内容に応じた目標を設定し、上司と認識を合わせる機会があります。目標を達成したかどうかの面談もあり、上司によるところもありますが、適切に管理されていると感じます。

ネガティブな口コミ

評価制度についてはガイドラインもきちんと設定されているのである程度明確性はあると感じています。ただし、真ん中のランクとなる割合が多く、正当に評価されているかについては常に不安はあります。
給与は基本的には年功序列であり、賞与は業績連動するシステムとなっている。そのため、安定した収入が得られるという安心感はあるように感じられる。ただ、個人の成果が給与に反映されにくくモチベーション低下を招いているようにも感じられる。

住友化学の年収や給与制度に関する口コミは賛否両論がありました。ネガティブな意見としては、「評価に公平性があるとはいいがたい」という意見や「年功序列のため、若いうちは頑張っても給与面での報酬がほとんどない」という意見が見られました。

そのほか、住宅手当がないことに対する不満を持つ社員も一定数いるようです。

一方で、ポジティブな意見も一定数散見されました。住宅手当以外の福利厚生が充実していること、メーカーということもあり一般的な企業よりも高水準の給与であることなどがポジティブな意見として挙がっていました。

住友化学で年収1000万円を稼ぐにはマネージャーになる必要がありますが、マネージャーへの昇格は新卒社員で15年程度かかるようです。

住友化学で働くメリットとは?

住友化学で働く2つのメリットについてご紹介します。

人間関係でストレスを抱えることが少ない

住友化学は「組織の住友」と言われるほど、チームワークを重視する社風があります。自分から聞きに行くなどの行動を起こすことは前提ですが、困ったときはお互いに支え合い助け合う雰囲気があるため、何かあったときは周りへの相談事が容易にできます。

また、真面目で温厚な人が多いため自己主張の激しい人や体育会系のようながつがつした人が少なく、落ち着いて仕事をしたい人にとっては居心地のよい環境かもしれません。

若手に任せる文化がある

住友化学は、良くも悪くも人手不足のことが多いため若手社員であっても責任ある仕事を任される機会が少なくありません。

教育らしい教育はないため、自分で率先して上司や先輩社員に質問をして意見を求めるなどして業務を遂行する必要があります。

とはいえ、若手のうちから大型プロジェクトの裁量を持って比較的自由に仕事ができるのは貴重な経験となるのではないでしょうか。

住友化学で働く前に知っておくとよいこととは?

住友化学で働く前に知っておくとよい2つのネガティブな事項についてご紹介します。

石橋を叩いて壊す企業体質

住友化学は、石橋を叩いて壊すと言われるほど慎重に意思決定をします。先頭を切って飛び込むことはせず、周りの状況を見ながら着実に事業推進していく文化があります。

社内の承認プロセスにも労力を使う必要があり、社内向けの資料や社内での根回しが必要になることは否めません。

スピード感を持って仕事をしたい人にとってはやや働きづらさを感じるかもしれません。

年功序列で若手のうちは給与水準が低い

住友化学は良くも悪くも年功序列の文化があるため、若手社員の間は高い給与水準を期待できないです。勤続年数と共に年収が徐々に上がっていくため、入社15年目ほどで年収1000万円稼ぐ社員もいるようですが、若手のうちは年収を上げるためには残業をする必要があるようです。

また、どんなに頑張って成果を上げても同期とあまり差が出ないため、成果による給与アップもあまり期待できないのが実情です。

住友化学に向いている人は?

住友化学に向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

  1. 堅実に成長したい人
  2. 安定した企業に勤めたい人
  3. 真面目で慎重な文化のある企業で働きたい人
  4. 若手のうちから大きなプロジェクトに携わりたい人
  5. 影響力の大きい仕事をしたい人

住友化学に転職するには?

住友化学への転職は簡単ではありません。住友化学への転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。

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