平均年収は970万円!気になる富士フイルムの年収や評判について徹底解説!
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平均年収は970万円!気になる富士フイルムの年収や評判について徹底解説!

企業研究

2022.01.17

本記事では、日本で知らぬ人はいない富士フイルムの平均年収や富士フイルムの評判などについて解説していきます。

富士フイルムってどんな会社?

富士フイルムは連結売上高約2.1兆円、連結従業員数約73,000人を誇る、カメラメーカーとしてその名をはせた化学メーカーです。

富士フイルムの企業理念は以下の通りです。

『わたしたちは、先進・独自の技術をもって、最高品質の商品やサービスを提供する事により、社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。』

また、富士フイルムのグループビジョンは以下の通りです。

『オープン、フェア、クリアな企業風土と先進・独自の技術の下、勇気ある挑戦により、新たな商品を開発し、新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続ける。』

これらの理念やビジョンの下で富士フイルムは事業展開をしています。

富士フイルムの事業内容

富士フイルムグループの公式ホームページによると、富士フイルムの連結事業内容は「イメージング ソリューション」「ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション」「ドキュメント ソリューション」に大別されるようです。

各セグメントが取り扱う製品は以下の通りです。

サービスセグメント取扱製品
イメージング ソリューションカラーフィルム、デジタルカメラ、光学デバイス、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、インスタントフォトシステム等。
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューションメディカルシステム機材、ライフサイエンス製品、医薬品、グラフィックシステム機材、フラットパネルディスプレイ材料、記録メディア、電子材料等。
ドキュメント ソリューションオフィス用複写機・複合機、プリンター、プロダクションサービス関連商品、オフィスサービス、用紙、消耗品等。

また、富士フイルムの事業領域としては、「ヘルスケア」「マテリアルズ」「ビジネスイノベーション」「イメージング」の4つがあります。

各事業領域については以下の通りです。

事業領域内容
ヘルスケア「予防」「診断」「治療」の3領域で幅広い事業を展開する事業領域。
マテリアルズ産業の効率化や社会のICT化推進などを通じて、資源循環の促進や気候変動への対応といった環境課題に取り組む事業領域。
ビジネスイノベーション仕事の現場で課題解決に貢献することで、働きがいにつながる環境づくりなど働き方の変革に取り組むほか、企業のCO2排出量削減に貢献する事業領域。
イメージングさまざまな思い出や出来事を写真や画像・映像というカタチにすることで、心の豊かさや人々のつながりを強めることに貢献する事業領域。

富士フイルムの労働環境

富士フイルムの労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

富士フイルムの社風

オープンワークの口コミによると、

1つのことを決定するのにものすごい労力と時間がかかる。また、石橋をたたいて前に進める風潮があり、基本的には叩きすぎて割れている。法令遵守意識は非常に高く、効率よりも安全を重視する。
全体的に人柄がよく穏やかな社員が多い。そのため自分のキャリアアップや成長に向かって貪欲な人には物足りないと感じることもあるだろう。女性の登用はかなり遅れており、制度は整っているが結婚・妊娠を経て活躍している女性はほぼいない。
昔ながらの日本企業というイメージが強い。ハンコを多用、意思決定にも長い時間がかかる。中間管理層はマネージング能力というよりも、年齢や上司との関係などに影響している印象。女性の活躍があまり見られないのでロールモデルが見つけづらい。
社内外に対してコンプライアンスを厳密に遵守しており安心感があります。職務を進める上では論理的に深く考えることを従事し、合理的にゴールに向かうことが求められます。また、自由に意見を出し合える環境で、目標に向かってチームで協力し合う風土が出来上がっています。
部署の中でみれば風通しもよく、若い社員でも生き生きと働くことができると思う。会社全体でみると、トップ層の権力が非常に強く、良くも悪くも日本の大企業といったところ。

などの意見が寄せられていました。

富士フイルムは、伝統的な日系企業の文化を踏襲している企業です。例えば、何をするにも社内での根回しや会議をいくつも行う必要がある点、挑戦しようとはするものの保守的な部分が否めない点、トップダウンの指示は最優先で遂行する必要がある点などの文化が富士フイルムにはあります。

また、コンプライアンス遵守で決裁権は事業部長が持っているため、社内調整や打ち合わせの数が多く意思決定に時間がかかります。

一方で、真面目で温厚な人柄の良い人が多いことや社内教育が充実していることなどの働きやすい環境づくりはしっかりとなされているようです。

<h4>富士フイルムの働きがい</h4>

オープンワークの口コミによると

働きがいはそこそこあるが、自分から提案するような業務は少ない。上司が決めた方針に淡々と従うことが多い。自分はそれで満足しているが、あれこれ考えてやっていきたい人にとっては物足りなさを感じると思う。
ユーザーである医師と一緒に新しい医療機器製品を開発できることや開発した機器を実際の患者さんに使ってもらい患者さんの治療に役立てることが働きがいとなる。
技術の最先端を走っているというやりがいを感じることがある。周囲の人達は皆優秀で技術者として学ぶことが多い。開発系の職種は海外の顧客ともやりとりがある。働きがいはどこかしらに見つけられる環境である。
新しいことへ挑戦することを奨励する文化がある。以前より奨励していたが、新規事業であった医薬品事業が好調なことから最近はさらに風通しが良くなっており、やる気のある若手はどんどん成長できる。
若手でも実力があればどんどん仕事を任せてもらえる。一方その働きに対してではなく、年齢に対して給料が払われる印象がありモチベーションを維持するのは難しい。

などの意見が寄せられていました。

富士フイルムは良くも悪くも事業規模に対して人が少ないため、若手であっても比較的大きな案件の担当として裁量を持って仕事をすることができます。実際に、若手を海外に派遣することも少なくないようです。

また、仕事を自ら取りに行けば任せてもらえる環境であるため、積極的に自分をアピールすることで大きく成長することも可能です。

一方で、給与については年功序列的な側面があるため成果を残してもあまり給与に変化がありません。

部署によってはお客様と一緒に研究開発を行い、誰かの役に立つ製品を作ることもあるため、社内外問わず一丸となって仕事をすることにやりがいを感じる社員もいるようです。

ただ、一部の部署では上司の指示通りに仕事をすることが求められるトップダウンのような部署もあるため、やりがいを感じられない社員が一定数いることには留意が必要です。

富士フイルムの平均年収はどのくらい?

富士フイルムの2020年度有価証券報告書によると富士フイルムの平均年収は約970万円であることが分かりました。

dodaによるとメーカー業界の平均年収が約453万円であるため、富士フイルムはメーカー業界平均と比較して約2倍と非常に高い給与水準であると言えます。

ちなみに、メーカー業界の中でも化学メーカーだけの平均年収は約464万円で、化学メーカー単体の平均年収と比較しても富士フイルムの平均年収は高水準であることが分かります。

また、富士フイルムの平均年齢は45.5歳で平均勤続年数は18.1年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるため富士フイルムは勤続年数が長い企業であることがうかがえます。

これは、富士フイルムが年功序列的側面を持っているため、長年勤めることで安定して高水準の給与が支給されるためだと考えられます。

年齢別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

年齢平均年収想定年収範囲
25歳483万円394万円~591万円
30歳651万円532万円~797万円
35歳808万円660万円~990万円
40歳955万円780万円~1169万円
45歳1089万円889万円~1334万円
50歳1195万円975万円~1463万円
55歳1233万円1007万円~1510万円

富士フイルムでは年齢や勤続年数と共に少しずつ年収が上がると考えられます。35歳では年収1000万円近くを稼ぐ人が出始め、40歳手前になると年収1000万円を超える社員が増えてきます。また、45歳以降は平均年収が1000万円を突破するようです。

富士フイルムでは、32歳頃までは年功序列で昇進昇格が行われるようです。その後は実力主義が適応されるため、実力に応じてさらに上級の階級へと昇進できる仕組みとなっています。

また、係長は32歳前後、課長は40歳前後で昇進するようになっています。

職種別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

職種平均年収想定年収範囲
研究開発971万円500万円~1500万円
営業741万円380万円~1100万円
企画809万円400万円~1450万円
マーケティング650万円500万円~900万円
事務821万円500万円~1300万円
開発829万円550万円~1480万円
技術1026万円600万円~1100万円
管理622万円460万円~820万円

富士フイルムの職種別年収では、技術職、研究開発職の順に平均年収が高いことが分かりました。一方で、マーケティング職、管理職は今回比較した職種の中では最も低い平均年収でした。

ただ、富士フイルムでは比較的どの職種においても年収1000万円を超えることができるようです。これは、年功序列で40歳以降で多くの社員は1000万円程度稼ぐことができるためだと考えられます。

競合との平均年収比較

富士フイルムと同じ医療機器メーカー・化学メーカー業界の競合である三菱ケミカル、オリンパス、住友化学、信越化学工業、三井化学、東ソー、旭化成、キャノン、DIC、日東電工、カネカ、エア・ウォーター、東レと平均年収を比較してみました。

各社ともに2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。

企業名平均年収
三菱ケミカルホールディングス1011万円
富士フイルム970万円
オリンパス869万円
住友化学855万円
信越化学工業848万円
三井化学837万円
日本ペイントホールディングス832万円
日本酸素ホールディングス821万円
東ソー763万円
旭化成750万円
キヤノン744万円
DIC742万円
日東電工734万円
カネカ734万円
エア・ウォーター698万円
東レ671万円

富士フイルムは今回比較した13の企業の中では2番目に高い平均年収であることが分かりました。

dodaの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較すると富士フイルムを始め、今回比較した企業の平均年収は高水準です。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

富士フイルムでは、7月と12月の年に2回ボーナスが支給されるようです。ボーナス額は基本給の約4か月分~8か月分程度支給されるようです。

評価に応じてボーナス額は多少変動するようです。

昇給は年に1回6月に行われます。

ただ、年功序列的な側面が強いため評価制度は形骸化しており基本的には年齢によって変動するようです。

また、上司の好き嫌いで昇進スピードが変化する可能性がある点にも留意が必要です。

ちなみに、マネージャーになるためには社内の資格試験を受験する必要があるようです。

富士フイルム社員による年収・給与制度への口コミ

富士フイルムの現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

院卒、学部卒であれば、一般社員の最上位ランクに35歳付近で上がることができ、40歳付近では特に意識していなくても1000万円に手が届きそうになる。待遇面の不満はない。
給与は同業他社と比較して平均水準以上で、評価制度はオープンに評価されていると思われる。フィードバック等を受ける機会もあり、平均的な評価制度であると思われる。

ネガティブな口コミ

評価制度としてはおおよそ年次が上の人から良い評価がつく。入社してすぐはいくら頑張っても良い評価はもらえない印象。少数精鋭で売上の高い事業部は別で、人数が少ない分若手のうちからいい評価がもらえる。頑張りどうこうというよりもどこの部署に配属されるかの方が大きい。
交通費は家からの最寄り駅ではなく、最も安い路線に限られるなど、経費削減が優先されます。通勤時間を優先するため自腹で交通費を負担している人も結構います。また、福利厚生は必要最低限でその規模も年々縮小しているため、額面のみが頼りとなります。

富士フイルムの年収・給与制度については賛否両論ありましたが、福利厚生が充実していないことや男性の独身寮が勤務先から遠すぎることなどの意見が多く見受けられました。転職時にこれらの点が気になる人は福利厚生についてチェックしておくことをおすすめします。

富士フイルムで働くメリットとは?

富士フイルムで働く2つのメリットについてご紹介します。

意思決定をすれば全体で協力し合う体制がある

富士フイルムでは、意思決定には時間がかかりますが、一度意思決定したものについては担当者だけでなく社内全体でサポートする協力態勢が敷かれているようです。全体の合意形成が意思決定の段階でしっかりと行われているため、何か問題が起きても責任問題が発生する心配はありません。

また、意思決定をするにあたって担当者が論理的かつ合理的であることが求められるため、パっとでのアイデアではなく納得感のあるアイデアを自らで考える力や納得感のあるプレゼン力が身に付きます。

研究開発の最先端に触れることができる

開発系の職種においては、技術者としてのスキルや知識を磨く環境として非常によい環境だと考えられます。

お客様は全世界にも及ぶため、様々な要求に対して的確にこたえる必要があります。そこで技術者としての技術を磨くことができるほか、優秀な技術者と一緒に仕事ができることも技術者としてのキャリアにおいて貴重な経験となるでしょう。

また、新しい分野に挑戦することができる点や、自己研鑽する機会については豊富に用意されている点なども富士フイルムで働くメリットとして忘れてはなりません。

富士フイルムで働く前に知っておくとよいこととは?

富士フイルムで働く前に知っておくとよい2つのネガティブな事項についてご紹介します。

意思決定に時間がかかる

富士フイルムは、保守的で安全に対する意識が高いことから意思決定に時間がかかるようです。関連部署との会議を一日中行ったり、綿密に計画を立てたうえで実行に移したりする文化があるため、何をするにも時間がかかります。

富士フイルムの意思決定の長さを「石橋をたたいて渡るどころか石橋をたたいて割るまで渡らない」と表現する社員がいるほど意思決定に時間がかかるため、スピード感を持って仕事をしたい人には富士フイルムの文化はあまり向いていないかもしれません。

女性のロールモデルが少ない

富士フイルムは、女性が活躍する環境が整っているとはいえないです。制度としては活躍できるような制度がありますが、結婚・妊娠・出産を経て活躍している女性社員はほとんどいないようです。多くの社員は退職を選択しているという口コミが投稿されていました。

ちなみに、富士フイルムの役員層のほとんどが男性で構成されており、このことから中間管理職も男性の比率が高いのではないかと考えられます。

富士フイルムは男社会であり、女性が活躍するには相当の努力が必要なのではないでしょうか。また、女性でバリバリ働きたい人は自分のロールモデルとなる人がいないことには留意が必要です。

富士フイルムに向いている人は?

富士フイルムに向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

  1. 安定志向のある人
  2. ワークライフバランスを重視したい人
  3. 上からの指示を優先度高く実行できる人
  4. プライベートを充実させるだけの制度が整った会社に勤めたい人
  5. 晩年に高い年収を稼ぎたい人

富士フイルムに転職するには?

富士フイルムへの転職は簡単ではありません。富士フイルムへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。

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