【最新版】旅行業界最大手JTBの平均年収は高い?低い?徹底解説!
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【最新版】旅行業界最大手JTBの平均年収は高い?低い?徹底解説!

企業研究

2022.01.17

本記事では、日本の旅行業界最大手と名高いJTBの平均年収やJTBの評判などを解説していきます。

JTBってどんな会社?

JTBグループは、連結売上高約3721億円、従業員数約23万名、グループ会社100社超を擁する旅行業界最大手企業です。
JTBグループは、世界38か国90都市に事業を展開しています。そんなJTBグループは、「

地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する」という経営理念のもと100年以上に渡って事業を行ってきました。

JTBの事業内容

JTBグループの公式ホームページによると、JTBグループは自身の事業を「交流創造事業」、つまり、「JTBならではのソリューション(商品・サービス・情報および仕組み)の提供により、地球を舞台にあらゆる交流を創造し、お客様の感動。共感を呼び起こすこと」と定義付けしています。

JTBグループはこの交流創造事業を以下に示す3つの事業戦略のもとに推進しています。

事業戦略内容
Tourism(ツーリズム)JTBグループのコア事業で、交流創造事業の中核・基盤となる事業です。法人・個人問わず旅行に関連したサービスを提供しています。
Area Solution(エリアソリューション)人流や商流を支える仕組みやコンテンツを創出し、地域の持続的な発展に貢献しています。また、出版や商事、金融事業などの独立して地方事業や地方公共団体などを支援してきた各事業を、地方創生に向けて有機的に結合させてソリューション提案を行っています。
Business Solution(ビジネスソリューション)ビジネストラベルやビジネスコミュニケーション、組織運営のサポートなどを通じて企業の発展に貢献しています。

上記の事業の他にJTBグループでは、スポーツ関連の活動やサステナビリティ活動なども積極的に行っています。

JTBの労働環境

JTBの労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

JTBデータの社風

オープンワークの口コミによると、

何か物事の指針が決まるスピードは遅いと感じる。また、コンプライアンスを重視することへの意識が非常に高い。手続きや書類等に関しては規則がしっかり決められている。
とっても保守的。ブランドを守るために危ない橋は渡らない会社。それゆえ新しい挑戦ができていない。
サービス業らしく、人に温かい傾向があると思います。人に喜んでもらうことが好きなので、相談しやすい雰囲気だと感じます。ただし、組織としては本社に人が多く、現場が苦労している中で生ぬるいと見てて思う気がします。
近年は遅れていたIT化を推進し、クラウドサービスを活用した業務効率化をしているが、依然として紙ベースの業務が多い。意思決定はトップダウン式で、若手からの発信やボトムアップで決まるのは少ない印象。
組織改革やダイバーシティを謳っているが、依然として年功序列の体制が根強い。
配属支店やグループによって文化がかなり異なり、本社や他支店との接点がないためほぼ別会社のような感覚がある。
優等生で品が良い人が多い。

などの意見が寄せられていました。

JTBは100年以上の歴史がある会社のため、伝統的な日系企業文化を強く引き継いでいます。年功序列や意思決定に時間がかかる、体育会系の人が多いなどは口コミでも多く散見されました。また、保守的で新しいことへのチャレンジはあまり積極的ではないようです。

JTBは大企業ということもあり、組織体制がしっかりしていることや法令遵守意識が強いといった点もおさえておく必要があります。

一方で、JTBは旅行事業を展開しているため、良い人が社内には多いようです。明るい人や気さくな人などが多く、困ったことを相談しやすい文化があります。

ただ、JTBは大企業であるため、働いている人に関してのみならず社風についても配属される部署によって大きく異なるため、一概には言えない点には留意が必要です。

<h4>JTBの働きがい</h4>

オープンワークの口コミによると

お客様からの案件に対する満足を得られる報告・感謝を頂いた際にやりがいを感じる。また、添乗業務で同行し肌で満足を感じる場合も同様にやりがいを感じる。
旅行が好きで入社しているので、好きなことを仕事にできることに対する働きがいは大きいです。また、お客様から「あなたに頼んでよかった!」と言われたときはやりがいを感じます。
ヒアリングでニーズを把握し、お客様とすり合わせをしながら、数多くある商品の中から最適と思われる提案をすることにやりがいを感じていた。お客様に喜んで頂いた時は働く上での一番の喜びだった。
上司にもよるが、店頭だと数字だけでなく頑張っていることも認めてもらえる。自らチャレンジできる制度もある。
大手企業ならではのダイナミックな仕事を経験できると思う。オリンピックや万博、その他国策に紐づく業務などの幅広くいろいろな体験をすることができる。

法人営業の場合は、業界問わずに様々な案件を担当することができる。また、法人営業では案件発生から添乗までの一連の業務全てを担当することが働きがいと感じている社員が多い印象がある。添乗に行くと普段の営業をしている場面よりも顧客に近い距離間であるため関係性を作ることができ、経営層の高額個人旅行を手配したり、知り合いの企業を紹介してくれたりする。

 

などの意見が寄せられていました。

JTBは接客業がメインということもあり、お客様からの感謝やお礼、旅行のお土産話などが働きがいとなる人が多いようです。また、旅行が好きでJTBに入社する人も多いため、好きなことを仕事にしていることにやりがいを感じる人も多くいます。

他にも、配属部署によっては大手企業ならではの大型案件(政府自治体関連など)に携わることができるため、大きなプロジェクトに携わりたい人にとってはやりがいとなるかもしれません。

JTBの平均年収はどのくらい?

JTBは有価証券報告書を公開していないため、オープンワークの情報を参考に平均年収を算出します。オープンワークによると、JTBの平均年収は約452万円であることが分かりました(2021年8月現在)。

※口コミをもとに算出した平均年収となりますので、実際の平均年収とは異なる場合があります。また、口コミの閲覧時期によっても平均年収は変化するためその点はご了承ください。

平均年収ランキングによるとサービス業界の平均年収は約369万円で、その中でも旅行業界は約349万円となっています。

そのため、JTBは業界平均よりも高い給与水準であることが分かりました。

年齢別の平均年収

2021年8月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

年齢平均年収想定年収範囲
25歳342万円245万円~478万円
30歳436万円312万円~609万円
35歳494万円354万円~690万円
40歳534万円382万円~746万円
45歳581万円416万円~812万円
50歳662万円474万円~924万円

JTBは年功序列の気質があるため、年齢や勤続年数と共に平均年収が増加していることが分かりました。

また、DODAが公開している年代別平均年収と比較すると、25歳を除いてすべての年代で平均値よりも高水準の年収であることが分かりました。

JTBの社員の多くが年収よりも働きがいに重きを置いているため、年収に重きを置いている人は物足りなさを感じてしまうかもしれません。

職種別の平均年収

2021年8月時点でのLighthouse(旧カイシャの評判)の口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

職種平均年収
営業系466万円
企画・事務・管理系452万円
販売・サービス系329万円
専門サービス系318万円
その他385万円

JTBの職種別年収では、営業系が最も高いことが分かりました。

営業系の中でも、JTBの花形ともいえる店頭営業や法人営業は人気職種で、転職難易度も高いです。

競合との平均年収比較

JTBの競合である、KNT-CTホールディングス(近畿日本ツーリスト)、HIS、日本旅行、阪急交通社、JR東海ツアーズと平均年収を比較してみました。

KNT-CTホールディングス(近畿日本ツーリスト)とHISは2020年度の有価証券報告書を参考に、日本旅行、阪急交通社、JR東海ツアーズはオープンワークの口コミを参考に年収を比較してみました。

企業名平均年収
KNT-CTホールディングス
(近畿日本ツーリスト)
468万円
JTB452万円 ※452名の口コミ回答者の平均値
HIS
416万円
日本旅行394万円 ※70名の口コミ回答者の平均値
阪急交通社419万円 ※39名の口コミ回答者の平均値
JR東海ツアーズ366万円 ※34名の口コミ回答者の平均値

JTBは今回比較した6つの企業の中では2番目に高い平均年収であることが分かりました。

ただ、今回調査した6つの企業はすべて旅行業界の平均年収である約349万円を上回っており、業界内では比較的高水準の平均年収であると言えます。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

JTBでは、年2回ボーナスが支給され、2回の合計で約2ヶ月~3ヶ月分と言われています。ただ、業績による変動は大きく、業績が上がらないとボーナスはカットされます。

JTBの昇給について、新卒入社に関しては5年目まで一律5000円~8000円程度昇給します。ただ、昇給幅は前述の通りあまり大きくないため、やる気があり成長意欲の高い社員は他者に転職する傾向があるようです。

5年目以降に関しては個人の頑張りによって変動するようですが、それでも昇給幅は数千円ほどのようです。

評価制度については、評価シートをもとに上司との面談を通じて評価が行われます。それに加えて、店舗の売上や目標達成度合いにも依存します。そのため、上司と店舗によるところが大きく配属運があることは否めません。

また、昇格については年功序列の側面が強いことに加え、ポストが空かないと昇格が難しいです。しかし、昨今の情勢から閉鎖する店舗の数が増加しているため、それに伴い、ポストの数が減少しポストの空きが発生しないのが実態です。

JTB社員による年収・給与制度への口コミ

JTBの現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

年度ごとの評価シートに基づいて少しずつ給与はアップしていく。入社8年目以降からは業績評価の基準が上がってくるため、ノルマを達成できれば、それなりに給与も上がる。
子供が産まれると家族手当があり、その額は手厚いように感じる。基本給以外にも添乗日当があり、それも含めるとそれなりの給料であると感じる。

ネガティブな口コミ

会社を取り巻く外的要因に影響されるため、前年の年収よりも大きく下がることも当然にあります。安定して同じ額をもらうことは難しいし予想することも難しいです。月給は安定していますが、増える可能性は少ないです。
たとえ結果を残したとしても、あまり評価として認められず給与も上がりません。上がって数千円です。
営業について、インセンティブがないため業績を上げることに貪欲な人が少ないように感じます。
給料は何年働いてもほとんど上がらないと先輩から言われました。実際、私はほとんど上がりませんでした。また、評価もよくわからないです。自分の直属の上司がどんな人かによって評価が大幅に変わります。上司の運と気分によって年収が変わるような印象です。
評価制度はあるが、配属される店舗の売上や目標と連動している部分もあるので配属先次第での勝ち組負け組が絶対に出てくる。個人でどんなに頑張っても店舗評価が低いと全体的に評価が下がり、給料は上がらない。
旅行会社の中では低くないですが、働く拘束時間に対しての対価はかなり低いと思います。

JTBの年収や給与制度に関する口コミは、ネガティブなものが多い印象でした。口コミの大半は、「年功序列で、頑張っても頑張らなくても給料に差がない」「配属次第で評価に差が生まれる」といったものでした。

JTBは年功序列の文化があるため、年数と共にベース給与も一定額上がりますが、数千円ほどのようです。

また、個人業績と店舗業績が共に良くない限り昇給は難しいため、昇給のハードルは配属店舗による影響が大きいことには留意が必要です。

一方で、福利厚生の充実さは評価できるというような口コミも散見されました。

ただし、社員旅行は自腹で払う必要があるようです。

JTBで働くメリットとは?

JTBで働く3つのメリットについてご紹介します。

自分の趣味を仕事にできる

JTB社員の多くが、趣味に旅行を上げています。自分の好きなことをそのまま仕事にできるのがJTBの仕事の醍醐味です。

実際、自分の旅行経験を活かしてお客様に旅行プランを提案する社員も多く、自分の知識や経験が早期から仕事に生かせることにやりがいを感じているようです。

旅行プランを立てることが好きな人や、旅行に頻繁に行く人にとってはJTBの仕事が働きがいのあるものなのではないでしょうか。

お客様から直接感謝される

JTB社員の仕事に対するやりがいや働きがいとしてよく耳にすることが、お客様からの感謝の言葉やお礼の連絡を頂けることです。

自分の提案したプランでお客様に満足して頂けたときの喜びは大きく、仕事のモチベーションに繋がります。

また、お客様によっては旅行後にお土産話を持ってきてくださる方や別のお客様を紹介してくださる方、対応社員を指名してくださる方までいるようです。そのため、お客様からの信頼を獲得することで業務へのやりがいを感じている社員も多くいるようです。

大型案件に関わることができる

JTBは日本の旅行業界を代表する企業のため、政府自治体や地方公共団体、大企業からの大型案件を受注することがあります。

そのため、普段関われないような人とディスカッションをしたり、時にはプライベートでの交流もあるようです。

大型案件、つまり、社会貢献性の高い仕事に関わることができることにやりがいを感じる社員も一定数いるようです。

JTBで働く前に知っておくとよいこととは?

JTBで働く前に知っておくとよい2つのネガティブな事項についてご紹介します。

給与の変動が激しい

JTBは旅行業界に属しています。そのため、基本給やボーナスの支給額は業績によるところが大きいです。業績が良い時は安定した給与と数か月分のボーナスが支払われるようですが、業績が悪い時は、ボーナスカットやベース給与の引き下げが行われます。

2020年度、世界的感染症の影響で旅行業界が大きな痛手を負いました。その際、JTBでも大きく売り上げが減少したことを受け、社員のボーナスカットや給与カットが行われたようです。

また、JTBの給与昇給幅は大きくなく、毎年数千円程度のため年収を上げたい人からすると物足りなさを感じるかもしれません。

昇進昇格が難しい

JTBは良くも悪くも伝統的な日系企業の文化である年功序列の側面があります。そのため、年齢順に役職へ就任するケースがほとんどです。

どんなに優秀な人でも、上の年代から順番に役職についていくため、早く出世したい人やどんどん成長したい人にとっては少しむずむずしながら働くことになるかもしれません。

昨今では店舗を閉鎖するケースが増えているため、それと同時にポストの数も減っています。そのため、役職昇進待ちの社員が増え、以前よりも昇進に時間がかかってしまうようです。

JTBに向いている人は?

JTBに向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

  1. 旅行が好きな人
  2. 自分の趣味や好きなことを仕事にしたい人
  3. 年収よりもやりがいを重視する人
  4. お客様から直接感謝される仕事がしたい人
  5. 個人で成果を残すよりもチームで成果を残したい人
  6. 大きなプロジェクトに関わりたい人
  7. 社会貢献したい人

JTBに転職するには?

JTBへの転職は簡単ではありません。その理由は、JTBが転職市場で非常に人気が高いからです。

※現在は新卒採用・中途採用共に行われていません(2021年8月現在)。

JTBへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。

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