平均年収は948万円!三大キャリアの一角KDDIの年収や評判について徹底解説!
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平均年収は948万円!三大キャリアの一角KDDIの年収や評判について徹底解説!

企業研究

2022.01.17

本記事では、日本の通信インフラを支えるKDDIの平均年収やKDDIの評判などについて解説していきます。

KDDIってどんな会社?

KDDIは連結売上収益約4兆円、連結従業員数約11000人を誇り、日本のモバイル三大キャリアの一角を担う日系企業です。

KDDIでは、KDDIフィロソフィーという考え方が浸透しています。

KDDIフィロソフィーについての一部抜粋は以下の通りです。

第1章 目指す姿つなぐのは思い、つなぐのは笑顔
365日、守るのが使命
驚きを超え、感動をお客さまに届ける など
第2章 経営の原則社会への責任を果たす
公明正大に利益を追求する
売上を最大に、経費を最小に など
第3章 仕事の流儀高い志を抱き、具体的な目標を立てる。絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く。そして、達成した喜びを分かち合う
第4章 行動の原則自ら燃える
ジブンゴト化する
スピード感をもって決断し行動する など
第5章 人生の方程式人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
利他の心で考える
常に謙虚に素直な心で

KDDIの事業内容

KDDIの2020年度有価証券報告書によると、KDDIの事業は「パーソナル事業」「ビジネス事業」「その他」のセグメントに大別されるようです。

各事業については以下の通りです。

事業セグメント内容
パーソナル事業日本国内及び海外における、個人のお客さま向け通信サービス(モバイル、固定通信等)及びライフデザインサービス(コマース・金融・エネルギー・エンターテインメント・教育等)の提供を行う事業。
ビジネス事業日本国内及び海外における、法人のお客さま向け通信サービス(モバイル、固定通信等)及びICTソリューション・データセンターサービス等の提供を行う事業。
その他通信設備建設及び保守、情報通信技術の研究及び開発等を行う。

また、採用ホームページによると、KDDIの事業はグローバルで世界60都市100拠点以上におよぶ海外拠点を展開しており、多様でセキュアなクラウド基盤、高性能・高付加価値データセンター「TELEHOUSE」、世界190カ国以上をシームレスにつなぐネットワーク、最新IoT技術などを活用した最適なソリューションの提供によってお客さまに貢献しているようです。

KDDIの労働環境

KDDIの労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

KDDIの社風

オープンワークの口コミによると、

法令遵守でお客様に絶対に迷惑をかけないように業務を進めるためのルールが数多くある。そのため、業務の進行にスピード感は一切なく、本当に必要なのか伺わしい手続きが多い。また、本部長クラスの方針に従ってKPIを立て、業務が進んでいくため、平社員が声を上げて新しいことに挑戦する体制や雰囲気はない。
合併を繰り返してできた企業であるため、様々なバックグラウンドを持つ社員が存在する。一組織が大きく縦割りのため、上申プロセスに時間がかかり、組織間連携には労力を要する。また、企業文化としてKDDIフィロソフィーがあり、定期的に全社員参加の勉強会が開催される。
きわめて保守的な人が多く堅い社風。社内で働く人々は基本的に良識があり、いい人が多い。残業や有給休暇取得もしっかり管理されているし、ハラスメントに対する意識も比較的高いと思う。
承認プロセスを遵守するのが良い点かもしれないが、その分末端の判断権限が少ないので、決断までに時間を要することが多い。コンプライアンス遵守を極端に意識している。また、プロセスをあまり残さないため、長く所属していた担当が異動となると、ノウハウが引き継がれずに業務レベルが落ちるケースがある。
優しくてきちんとした人が多いので、新卒や中途にも安心の組織風土である。ほんわかしていて競争意識が薄いところがあるので、業界内の激戦を勝ち抜けるのかは心配なところもある。

などの意見が寄せられていました。

KDDIの社風としてまず取り上げるべきは、トップダウン体質であるということです。基本的に上を見て仕事をすることが多く、ボトムアップで物事を進めるのは骨が折れるかもしれません。

上司の業務命令や上からの指示が最優先事項となるためやりたい業務があってもなかなか手を付けられない可能性があります。

また、社内の承認プロセスが長く煩雑であるため、意思決定には時間を要するようです。

組織体系として特徴的なのは正社員の割合が少ないことです。KDDIの正社員は約3割から4割程度だと言われており、正社員の中でも数割はベンダーからの出向者になります。

正社員の業務は業務委託の方の管理となるため、KDDIを支えているのは業務委託の方ともいえるかもしれません。

そのほか、KDDIのフィロソフィーを社内に浸透させるための勉強会やディスカッションがしばしば行われているようです。

KDDIの働きがい

オープンワークの口コミによると

基本的に社員は優しい穏やかな人が多いので、コミュニケーション自体は気持ちの良いものが多い。人からの感謝にやりがいを見いだせる人ならそれなりのやりがいはあるかもしれない。また、話は聞いてくれるのでプロジェクト・案件に対しては手を上げやすい環境ではあると思う。
社会基盤となっている通信に携わっており、大勢の生活を支えているという点に働きがいを感じる。また、通信は今後の社会イノベーションの基礎となりうる領域であると考えており、そこに貢献できるという点も働きがいに感じている。
入社から5年目までは目の前の仕事に一生懸命取り組むので働きがいがあったが6年目以降は希望する部署に行けないなど人事部が機能していないので若手社員が辞めやすい傾向にある。
世間的に注目されているサービスの開発に携われる。自分の仕事が多かれ少なかれ全国のサービスに直結しているので、責任感を持って仕事ができる。
若いうちから比較的大きい案件の主担当を任されたりと、裁量が大きい仕事に携わることができる。能動的に行動すればチャレンジさせてもらえることが多いため、働きがいを感じられる機会も多い。

などの意見が寄せられていました。

KDDIの事業特性上、業務内容としても社会インフラを支える仕事になります。そのため、自身の仕事が多くの生活者に影響を与えていると感じたり、日常生活でも多くの人が自社製品を利用しているのを目の当たりにしたりすることも少なくないです。

また、KDDIではチャレンジ精神のある人にはチャンスを与えてくれる文化があるため、やる気のある社員は若くして責任ある仕事を任せてもらえることがあります。

ただ、やる気のある社員に仕事が集中してしまいそれがモチベーション低下につながることも否めません。

そのほか、開発は現在内製化しつつあるため開発系の職種の方でも幅広いレイヤーの業務に携われるようになりそうです。

KDDIの平均年収はどのくらい?

KDDIの2020年度有価証券報告書によるとKDDIの平均年収は約948万円であることが分かりました。

dodaによるとIT・通信業界の平均年収が約444万円であるため、KDDIはIT・通信業界の平均値と比較して約2倍強と非常に高い給与水準であると言えます。

また、KDDIの平均年齢は42.8歳で平均勤続年数は17.6年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるためKDDIは勤続年数が長い企業であることがうかがえます。

これは、KDDIに長年勤めることで安定して高水準の給与をもらえることが理由だと考えられます。

年齢別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

年齢平均年収想定年収範囲
25歳451万円347万円~586万円
30歳612万円471万円~795万円
35歳752万円579万円~979万円
40歳890万円685万円~1157万円
45歳1014万円780万円~1318万円
50歳1055万円812万円~1372万円

KDDIでは5年で100万円~150万円の昇給が見込めるようです。これは昇格すると一気に年収が上がるためだと考えられます。年齢や勤続年数が増えると共に年収が徐々に上がっていくようです。

35歳では年収1000万円近くを稼ぐ人が出始め、40歳手前になると年収1000万円を超える社員が増えてきます。45歳になると平均年収が1000万円を超えてくるため、KDDIでは、中堅からベテラン層にかけて年収1000万円を目指せる環境だと言えるでしょう、

職種別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

職種平均年収想定年収範囲
営業558万円350万円~950万円
エンジニア・SE690万円320万円~1000万円
企画859万円400万円~1500万円
技術686万円300万円~1300万円
開発731万円390万円~950万円
事務590万円500万円~800万円
管理836万円580万円~1000万円

KDDIの職種別年収では、企画職、管理職職の順に平均年収が高いことが分かりました。一方で、事務職、営業職は今回比較した職種の中では最も低い平均年収でした。

ただ、KDDIでは平均年収が1000万円近いこともあり、比較的どの職種においても年収1000万円を目指すことができるようです。

競合との平均年収比較

KDDIと同じIT・通信業界の競合である野村総合研究所、アマゾンジャパン、日立製作所、NTTdocomo、富士通、大塚商会、NTTデータ、NEC、ソフトバンク、SCSK、楽天、IIJ、TISと平均年収を比較してみました。

NTTdocomoは2019年度の有価証券報告書を参考に、アマゾンジャパンはオープンワークの口コミを参考に、その他の企業は2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。

企業名平均年収
野村総合研究所1225万円
アマゾンジャパン1022万円 ※268名の口コミ回答者の平均値
KDDI948万円
日立製作所890万円
NTTdocomo870万円
富士通865万円
大塚商会843万円
NTTデータ841万円
NEC829万円
ソフトバンク820万円
SCSK752万円
楽天745万円
IIJ718万円
TIS717万円

KDDIは今回比較した14の企業の中では3番目に高い平均年収であることが分かりました。

dodaの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較するとKDDIを始め、今回比較した企業の平均年収は高水準です。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

KDDIでは、6月と12月の年に2回ボーナスが支給されるようです。年間のボーナス合計額は基本給の3ヶ月~7カ月程度のようです。

ただ、主任まではどんなに成果を出してもボーナスの金額で同期と数万円程度の差しか生まれないようです。

また、昇給については年に1回給与改定が行われます。基本的には年功序列で給与が決定されるようです。

評価制度の仕組みとしては、期初に立てた目標に対する達成度を相対評価で決定するというものですが、昇格が近い社員を高く評価するなど恣意的な部分があることは否めません。

2022年度からは新人事制度を導入し、年功序列型からジョブ型に制度を移行するようです。

KDDI社員による年収・給与制度への口コミ

KDDIの現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

同業他社と比べれば高いほう。現行の制度だと。20代のうちは成果を出してもあまり給与に差が出ない。ただ、今後制度変更がありある程度改訂されると聞いている。
賞与は年2回しっかりともらえる。評価に応じて差が出るものの、現制度ではそこまで大きな差は出ない印象。ただ、住宅手当は独身、既婚問わずもらえるため手当は充実していると感じる。

ネガティブな口コミ

社内でいかに目立つかが重視され、華やかな案件を担当し周りを巻き込んで忙しく見せることが評価においては重要。多くの実際の実務や地道な作業等を担当する社員は高い評価はされず、割に合わないと感じ、年次が上がるにつれてモチベーションが下がる社員が多い。

比較的成果を出した社員とそうでない社員との差も少ないため、優秀な社員ほどフラストレーションが溜まっていきやすいと感じる。

KDDIの給与制度で特質すべきは、2022年度より施行される新人事制度です。

新人事制度については賛否両論両方あるようで、賛成派は若手社員がメインで、「正当に実力を評価されることに期待する」という意見や「仕事をしない名ばかりの管理職が減る」といった意見も見受けられます。

一方で、反対派はベテラン層がメインで、「管理職の地位が危うい」「成果を出さないと給与が安定しない」などの意見があるようです。

そのほか新人事制度に移行しても年功序列型から完全に移行するには時間がかかるのではないかという意見もありました。

KDDIで働くメリットとは?

KDDIで働く2つのメリットについてご紹介します。

社会インフラを支える仕事

KDDIは通信・IT業界に所属する企業ということもあり、社会インフラを支える仕事に携わることができます。モバイル領域については寡占状態にあるため、KDDIと他数社でしか業務として携わることができません。

また、モバイル領域については日本国民の多くが利用していることもあり、自社製品が使われている姿を目の当たりにすることも少なくないでしょう。

そのほか、営業担当やエンジニア系の方であれば、受注するプロジェクトの案件が大きいため、社会インフラを支えるシステム開発に直接携わることができるかもしれません。

実力主義の評価制度

KDDIは、2022年度より人事制度を変更しジョブ型の人事制度へと移行するようです。そのため、実力のある若手社員であれば早くから昇進昇格が可能となります。

多くの若手社員はこの人事制度に期待のまなざしを向けているようですが、年齢層の高い社員からは物議を醸しているようです。

とはいえ、この人事制度によって管理職比率が全体の25%に固定されるようなので、実力のない管理職は淘汰されると考えられます。従って昇進昇格の順番待ちをすることも減るのではないでしょうか。

KDDIで働く前に知っておくとよいこととは?

KDDIで働く前に知っておくとよい2つのネガティブな事項についてご紹介します。

縦割りのトップダウン気質がある

KDDIは、縦割りの組織体系でトップダウンによる業務推進がなされます。縦割りのため事業部をまたぐ横連携には社内調整だけでも時間がかかり、意思決定の速度が非常に遅いようです。

また、トップダウンの企業体質が強く部長未満の権限が低いため、部長に決裁確認をする必要があるようですが、部長の時間が取れずに決裁に時間がかかることもしばしばあります。

そのほか、若手社員が意見を言ってもあまり耳を傾けてくれないようです。

若手のうちからスピード感を持って自由に仕事をしたい人にとっては居心地の良い環境とはいえないかもしれません。

組織によって文化が大きく異なる

KDDIは良くも悪くも複数の企業が合併して構成された企業であるので、部署によって文化が大きく異なることがあります。

特に50代以上の社員は出身母体となる企業の文化に染まっているケースが多く、出身母体のやり方に固執してしまう人も少なくありません。

若手社員や部下にとってみると部署や事業部によってやり方が異なるため異動した際に働きにくさを感じてしまうことがあるかもしれません。

大企業である以上仕方のないことではありますが、特にKDDIでは部署による文化の違いが明確にある点には留意が必要です。

KDDIに向いている人は?

KDDIに向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

  1. 目の前の業務を淡々とこなすのが得意な人
  2. 自分から意見を発信するよりも指示される方が働きやすい人
  3. 変化に柔軟に対応できる人
  4. 上司の指示に対して文句を言わずに遂行できる人
  5. 社会インフラを支える仕事をしたい人

KDDIに転職するには?

KDDIへの転職は簡単ではありません。KDDIへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。

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