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【平均年収1751万】キーエンスの年収と働く環境について徹底解説!
企業研究
本記事では、転職市場で非常に人気の高いキーエンスの平均年収やキーエンスの評判などを解説していきます。
キーエンスってどんな会社?
キーエンスは、売上高約5381億円、従業員数8000名を超える日本を代表するメーカーです。時価総額は、トヨタに次いで国内第2位の約16兆円となります(2021年8月25日時点)。
キーエンスは、日本だけでなく欧米をはじめ、中国などのアジア地域でも拠点を構えており、全世界で30万社以上の企業と取引を行っています。
キーエンスの事業内容
キーエンスの公式ホームページによると、キーエンスはファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーです。
ファクトリー・オートメーション(FA)とは、生産工程の自動化を図るシステムの総称です。限りなく全自動に近い生産ラインを構築可能なFAは現在世界でも注目されている技術で、この技術によって低コストかつ高品質な商品を製造することができます。
キーエンスでは、FA用センサを中心に、FAシステムの研究開発、設計、製造を行っています。
キーエンスの生み出す商品のうち7割が「世界初」「業界初」の商品です。これは、キーエンスのビジネスモデルともいえる「グローバルダイレクトセールス」によって実現しています。つまり、お客様の声をそのまま商品開発に活かしているのです。
また、キーエンスは「付加価値の創造こそが企業の存在意義であり、付加価値の創造によって社会に貢献する」という考えを持っていることも世界初・業界初の商品を生み出し続ける一つの要因と考えられます。
キーエンスの労働環境
キーエンスの労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。
キーエンスの社風
オープンワークの口コミによると、
などの意見が寄せられていました。
*1:B職はビジネス職(営業、エンジニアなど)でS職は営業事務となります。
キーエンスは、「最小の資本と人で、最大の付加価値をあげる」という考え方を全社員が共有しています。この考え方を実現するために、徹底的な管理や効率的な事業運営がなされており、非常に合理的な会社です。営業目標を達成するために必要な電話の件数や訪問件数などが全て数値に落とし込まれており、可視化できる体制になっています。
また、売上を上げることが最も優先される事項で、営業マンはどのようにしたら利益が最大化できるかを常に考えるような風土が根付いています。
ただ、キーエンスには年功序列の風土はなく、実力主義の側面が強いため、成果を出す人はそれに合う報酬を得ることができるようです。
キーエンスは仕事とプライベートをしっかり区別する風潮があります。就業中の私用携帯の利用禁止、仕事に関係のない会話の禁止などかなり細かくルールがあります。これを窮屈と感じる人にとっては辛い環境かもしれませんが、公私を区別したい人にとっては居心地の良い環境かもしれません。
その他にも、キーエンスはフラットな環境であると言われています。若手やベテランなどの年次に関係なく意見をいうことができるため、風通しはよいです。一方で、一部の部署では縦社会が存在するようですので、配属部署や支店によっても雰囲気は異なるかもしれません。
キーエンスの働きがい
オープンワークの口コミによると
などの意見が寄せられていました。
キーエンスの多くの社員が、給与面のやりがいを感じているようです。しかし、営業や管理業務の社員を問わず、多くの社員が同じ業務を日々こなすことでルーティンワークになれてしまい、やりがいを感じられなくなるのも実態としてあるようです。
また、中途入社で営業を経験した社員によると、ワークライフバランスが無くなるため、ワークライフバランスに重きを置いている人にとっては心苦しい環境かもしれません。
キーエンスでは、良くも悪くも営業を効率的に行うように徹底的な管理がなされるため、新しい知識や経験などにより入社数年はやりがいや働きがいを感じることができます。しかし、数年経つと営業の手法を自分流に変えることができないなど、頭を使って仕事をする機会が少なくなる可能性も否定はできません。
キーエンスの平均年収はどのくらい?
2020年度の有価証券報告書によるとキーエンスの平均年収は約1751万円であることが分かりました。
年収ランキングによると電気機器メーカーの平均年収が665万円あるため、キーエンスは業界平均よりと比較して2倍を超える高い給与水準であると言えます。
また、キーエンスの平均年齢は35.8歳で平均勤続年数は12.2年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるためキーエンスは平均と同程度であることが分かります。
年齢別の平均年収
2021年8月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。
※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。
年齢 | 平均年収 | 想定年収範囲 |
---|---|---|
25歳 | 967万円 | 592万円~1581万円 |
30歳 | 1350万円 | 826万円~2207万円 |
35歳 | 1508万円 | 923万円~2465万円 |
40歳 | 1534万円 | 938万円~2507万円 |
キーエンスは、若手でも入社3年目には1000万円を超えると言われるほど、給与面の待遇は非常によいです。
キーエンスの基本給自体は少ないのですが、年4回支給されるボーナスがとても多いのが特徴です。人によってボーナスの額は異なりますが、年収の半分以上がボーナスの人もいるようです。そのため、会社の利益がある時は高い年収が見込めますが、利益がない時は他の会社と比較しても高いとは言えない給与になる可能性があります。
職種別の平均年収
2021年8月時点でのオープンワークによると、職種別の年収は以下の通りです。
※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。
職種 | 平均年収 | 想定年収範囲 |
---|---|---|
営業 | 1325万円 | 480万円~10000万円 |
開発 | 1343万円 | 800万円~2300万円 |
事務 | 690万円 | 400万円~1000万円 |
キーエンスは事務職を除いた多くの職種で平均年収が1000万円を超えています。このことからもキーエンスの平均年収が高いことが伺えます。
競合との平均年収比較
キーエンスの競合である、日立製作所・東芝・富士通・NEC・三菱電機・パナソニック・シャープと2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
キーエンス | 1751万円 |
日立製作所 | 890万円 |
東芝 | 867万円 |
富士通 | 865万円 |
NEC | 829万円 |
三菱電機 | 796万円 |
パナソニック | 744万円 |
シャープ | 743万円 |
キーエンスは他の電機メーカーと比較しても頭一つ抜けた年収を誇っています。キーエンスを除いた7社の中でトップの日立製作所と比較しても2倍以上平均年収が高いです。
これは、キーエンスが効率的な経営を行い高い収益率を獲得し、それを社員に還元していることが理由として考えられます。
ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。
また、日本の平均年収との比較という観点からもキーエンスの年収の高さをお伝えしようと思います。国税庁が公開している日本の平均年収467万円と比較して約4倍の年収があるため、日系企業の中ではトップクラスの年収と言えるでしょう。
ボーナス・評価制度
キーエンスは3月・6月・9月・12月の年4回ボーナスが支給されます。口コミによると、新卒初年度から手取りで240万円ほどもらうことができるようなので、ボーナスの支給額は非常に高いと考えられます。
キーエンスのボーナスは、キーエンス全社の業績に連動して支給されます。そのため、役職に変化がなくても年収が大きく上がる可能性がある一方で、高い役職になっても年収が下がってしまうこともあります。
また、年4回のボーナスとは別に毎月業績賞与が支給されるようです。
キーエンスは、成果とプロセスの両方を判断される評価制度となっています。また、上司の定性的な評価も評価対象になるそうです。
この評価によってボーナスの支給額が変わりますが、評価は相対評価で青天井ではないため、10%~20%程度(金額で言うとマックス200万円程度)の差しかないようです。
キーエンスのボーナスは、個人の成績よりも、前述の通り業績によるものが大きいため、入社して仕事をしない人や成長しない人も一定数いるのが実態のようです。
キーエンス社員による年収・給与制度への口コミ
キーエンスの現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。
ポジティブな口コミ
ネガティブな口コミ
キーエンスの年収や給与制度に関する口コミは賛否両論がありました。入社したての頃は、キーエンスの額面年収が非常に高く驚く方も多いようです。ただ、キーエンスの年収の大半が業績連動型の賞与となるため、業績が悪いと年収も一気に降下することに不満を持つ方もいるようです。
また、キーエンスは福利厚生がほとんどないため、福利厚生を期待している方はその点に留意が必要です。これは、福利厚生に充てるお金をボーナスとして還元していると考えられます。
キーエンスで働くメリットとは?
キーエンスで働く3つのメリットについてご紹介します。
年収が日本トップクラスに高い
キーエンスの平均年収は日本でもトップクラスと言われるほど高いです。キーエンス社員の多くが報酬をやりがいに働くほど同年代と比較して数倍の年収をもらうことができます。
若手社員でも3年目には年収1000万円を超えることができるため、お金を稼ぎたい人にとっては非常に嬉しい環境だといえます。
営業スキルが身に付く
キーエンスでは、誰でも成果を出せるように営業の仕方などがマニュアル化されています。また、キーエンスには「当たり前のことを当たり前にこなす」文化があるため、細かい身だしなみから営業ノルマに至るまで意識する必要があります。そのため、若いうちに社会人として必要な素養を身に付けることができます。
また、営業とは?を学ぶことができるという口コミも散見されました。
お客様の声が商品に反映される
キーエンスの営業は、グローバルダイレクトセールスというお客様と営業マンが直接やり取りをする営業手法をとっています。そのため、お客様の声を商品開発に活かすことができ、お客様から感謝される機会も多いようです。
キーエンスで営業マンとしてのキャリアを歩もうと考えている人は、この点もメリットになると考えられます。
キーエンスで働く前に知っておくとよいこととは?
キーエンスで働く前に知っておくとよい2つのネガティブな事項についてご紹介します。
やりがいが年々減少する
キーエンスは、効率を重視する経営手法のため各個人の仕事があまり変化しません。営業であれば、同じ商材を何年も売ることになります。
事務の方によるとルーティンワークで飽きてしまいやりがいを感じることができない、という声がありました。
また、仕事量が多いためワークライフバランスは存在しないと言われています。実際に、キーエンスに中途入社された方の口コミによると、ワークライフバランスを気にしない人がキーエンスには合っているという意見が寄せられていました。
報酬が業績により変動する
キーエンスは、年収が高いことで有名ですが、その年収の多くを業績連動型の賞与が占めています。そのため、業績が好調の時は賞与も高くなる一方で、業績が不調の際には賞与の額が減り、場合によってはアルバイト並みの手取りとなるようです。
ですので、キーエンスに勤める際には、年収が安定しないことに留意が必要です。
キーエンスに向いている人は?
キーエンスに向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。
- 高い給与を得たい人
- 頭で考えるよりまずは行動ができる人
- ルーティンワークをこなせる人
- キーエンスの価値観である「最小の資本と人で、最大の付加価値をあげる」に共感する人
- 私生活よりも仕事に人生の重きを置いている人
- 公私分離したい人
キーエンスに転職するには?
キーエンスへの転職は簡単ではありません。その理由は、キーエンスが高い年収を獲得できる企業であるため転職者に人気であるという点が挙げられます。
キーエンスへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。
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転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。