平均年収は752万円!気になるSCSKの年収や評判について徹底解説!
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平均年収は752万円!気になるSCSKの年収や評判について徹底解説!

企業研究

2022.01.17

本記事では、SCSKの平均年収やSCSKの評判などについて解説していきます。

SCSKってどんな会社?

SCSKは連結売上高約3968億円、連結従業員数約14500人を誇り、住友商事を親会社とするIT企業です。

SCSKの事業内容

SCSKの有価証券報告書によると、SCSKグループは連結子会社24社・関連会社3社で構成されており、「産業IT」「金融IT」「ITソリューション」「ITプラットフォーム」「ITマネジメント」「その他」のセグメントに分類されるようです。

各セグメントの概要は以下の通りです。

サービスセグメント内容
産業IT製造・通信システム、流通メディアシステム、商社・グローバルシステム、モビリティシステムを提供するセグメント。
金融IT銀行・信託、生損保、証券、リース、クレジットなどの金融機関におけるシステム開発・保守・運用に携わり、金融業務を理解した高度な金融システムの構築実績を有するプロとして、顧客の金融ビジネス戦略の実現と、安全かつ効率的な経営をサポートするセグメント。
ITソリューション自社開発のERPパッケージであるProActiveをはじめ、SAPやOracle、SalesforceなどのERP及びCRMの導入・開発から保守・運用までのライフサイクル全般を支援するAMOサービスやコンタクトセンターサービス等の幅広いITソリューションの提供や人手による支援業務とITを組み合わせたBPOサービスを提供するセグメント。
ITプラットフォームITインフラ分野とCAD、CAE等「ものづくり」分野において、最先端の技術を駆使し、顧客のニーズに的確にこたえるサービス/製品を提供し、顧客の様々なビジネスを柔軟にサポートするセグメント。
ITマネジメント堅牢なファシリティや高度セキュリティを備えたソリューション志向のデータセンター「netXDC(ネットエックス・データセンター)」を東西に展開し、運用コストの削減、インフラ統合・最適化、ガバナンス強化、事業リスク軽減等、顧客の経営課題を解決する提案型アウトソーシングサービスを提供するセグメント。
その他幅広い業種・業態におけるソフトウェア開発とシステム運用管理、システム機器販売、コンサルティングサービスや地方拠点の特色を生かした、当社グループ各社からのリモート開発等を行っている。

また、各セグメントの連携により、ITコンサルティング、システム開発、検証サービス、ITインフラ構築、ITマネジメント、ITハード・ソフト販売、BPOなど7つのサービスをお客様のITニーズに合わせて提供しているようです。

SCSKの労働環境

SCSKの労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

SCSKの社風

オープンワークの口コミによると、

基本的には保守的で、少なくとも新しいことにどんどん挑戦していこうという文化ではない。部署にもよるかもしれないが、自分がいた部署では既存の顧客との関係を維持しつつ、同じ顧客から新たに案件を受注するというサイクルの繰り返しだった。
良くも悪くも大企業。コンプライアンスは非常に厳しく言われており、勤怠管理からすべて厳格に管理されている。労務的には働きやすいが大企業の根回しなどが必要であったり、コンプライアンスが厳しいので業務的には実務以外のことで時間がとられるため、働きにくい部分もある。
世間的に売り出しているように、ホワイト企業。法令遵守、残業抑制、有給取得はマネジメント層より強く管理される。社員の士気は低くはないが高くもない。リスクを取らずに安定を好む風潮があり、堅実的な社風。
働き方改革により、残業は少なく有給休暇もとりやすいです。一方で、働きたいのに働けないといった状況も生まれます。若いうちにバリバリ働きたいといった人には向かないと思います。

などの意見が寄せられていました。

SCSKは旧SCS(住商情報システム)と旧CSKが合併して設立された企業になります。そのため、各企業の文化や風土を受け継いでおり、部署や事業部によって文化が大きく異なるようです。

近年では、互いの文化が融合し始めているようですが、まだまだ1つの会社として文化が統一されているとは言い難いようです。

SCSKは、対外的にホワイト企業ということを前面に押し出していることもあり、残業管理や有給取得率については厳しく行われています。

ワークライフバランスを重視している人にとっては働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。一方で、仕事が忙しくても残業ができないといった制約があるので業務において不便さを感じる瞬間があることは否めません。

そのほか、伝統的な日系企業の文化を踏襲しているため、社内の承認プロセスが長く意思決定に時間がかかることや保守的で先進的なことはしないこと、年功序列的側面があることには留意が必要です。

SCSKの働きがい

オープンワークの口コミによると

若手のうちからいろんな仕事を任せてもらえるため、20代の成長環境という意味ではオススメすることができる。そして業務に対して上司から指示を待つというよりも自立自走が求められる環境だと感じている。
自分で提案して、チャレンジできる環境がある。失敗をチャレンジとして評価してくれる文化がある。社員が優しく一緒に戦っているという雰囲気がある。また、自ら志願すれば学習機会がいくらでも与えられる。1人当たりの学習支援費用が充実しており、理由が明確であれば学習機会がたくさんある。
新人でも率先して現場に立たせ、実力主義ではある。アットホームな雰囲気で先輩社員のフォロー等は手厚く雰囲気は良い。皆で達成する雰囲気が強く、やっていて孤独感がなくチームワークもよくなる。
働きがいはある。プロジェクトも大きいし、仕事ができる方々も多いため多くの知識を吸収させていただいた。上司も穏和な方々ばかりでノルマ等もなかったため、自分が将来どうなりたいかを考えながら仕事をすることができた。

などの意見が寄せられていました。

SCSKは、幅広い業種や業界に事業を展開しているため社内で多くの経験ができます。また、事業の規模は大きいことからプロジェクトの規模も大きいためチームで一つのことを成し遂げる達成感を感じることができます。

SCSKは、若手社員に仕事を任せる環境があり、若手が手を挙げてやりたいといえばやらせてくれる環境があります。そのため、20代~30代の成長環境としては良い環境と言えるでしょう。

そのほか、チャレンジを後押ししてくれる風土があり、学習意欲のある社員に向けた社内制度・福利厚生も充実しているため、やる気次第ではいくらでも成長する機会があります。

SCSKの平均年収はどのくらい?

SCSKの2020年度有価証券報告書によるとSCSKの平均年収は約752万円であることが分かりました。

dodaによるとIT・通信業界の平均年収が約444万円であるため、SCSKはIT・通信業界の平均値と比較して約2倍弱と非常に高い給与水準であると言えます。

ちなみに、IT・通信業界の中でもシステムインテグレータだけの平均年収は約455万円で、システムインテグレータ単体の平均年収と比較してもSCSKの平均年収は高水準であることが分かります。

また、SCSKの平均年齢は43.5歳で平均勤続年数は18.3年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるためSCSKは勤続年数が長い企業であることがうかがえます。

これは、SCSKがIT業界に属し比較的安定的に高水準の給与が支給されることが理由だと考えられます。

年齢別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

年齢平均年収想定年収範囲
25歳435万円361万円~524万円
30歳523万円434万円~639万円
35歳629万円523万円~758万円
40歳717万円596万円~864万円
45歳758万円629万円~913万円
50歳754万円626万円~908万円

SCSKでは大きな年収アップは見込めませんが、年齢や勤続年数と共に少しずつ年収が上がると考えられます。

40歳くらいまでは毎年約15万円~20万円ほど年収が上がっていくようです。

ただ、40歳を超えると年収が上がりにくくなっているのが分かります。

総合職から基幹職(管理職に相当)へは7年目くらいから昇格するのですが、昇格すると残業代が出なくなるため、ランクアップによる昇進が年収を上げるためには必要となります。

ただ、ランクアップ試験を受験するための条件がやや厳しいようで、基幹職になると年収が上がりにくくなるかもしれません。

職種別の平均年収

2021年9月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

職種平均年収想定年収範囲
エンジニア・SE557万円350万円~1000万円
営業615万円370万円~850万円
プロジェクトマネージャー769万円600万円~1000万円
技術600万円300万円~880万円

SCSKの種別年収では、プロジェクトマネージャー、営業職の順に平均年収が高いことが分かりました。

一方で、エンジニア・SE職は今回比較した職種の中では最も低い平均年収でした。

競合との平均年収比較

SCSKと同じIT業界の競合である野村総合研究所、オービック、伊藤忠テクノソリューションズ、日立製作所、富士通、大塚商会、NTTデータ、NEC、日本ユニシス、IIJ、TIS、トランス・コスモスと平均年収を比較してみました。

各社ともに2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。

企業名平均年収
野村総合研究所1225万円
オービック933万円
伊藤忠テクノソリューションズ933万円
日立製作所890万円
富士通865万円
大塚商会843万円
NTTデータ841万円
日本ユニシス808万円
SCSK752万円
IIJ718万円
TIS717万円
トランス・コスモス458万円

SCSKは今回比較した11の企業の中では8番目に高い平均年収であることが分かりました。

dodaの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較するとSCSKを始め、今回比較した企業の平均年収は高水準です。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

SCSKの採用ホームページによると、SCSKでは6月と12月の年に2回ボーナスが支給されるようです。

ボーナスの額としては、基本給の2ヶ月~5か月程度で平均は3ヶ月程度のようです。

SCSKが公開している実際のモデルケースによると、総合職の若手社員で年収500万円の場合のボーナス額は年間で100万円程度、基幹職で年収700万円の場合のボーナス額は年間で140万円程度のようです。

SCSKはMBO評価が導入されているようです。年に2回の面談が実施され年度末に最終的な評価が決まるようです。この評価によってボーナス額や昇格が決定されます。

若手社員については入社5年目までは昇格がないためボーナス額のみこの評価によって変動するようです。5年目以降は評価によって昇格の有無が決定するので実力が考慮される仕組みになっています。

ただ、上司の恣意的な評価が一定あるようで透明性にはやや欠けるかもしれません。

SCSK社員による年収・給与制度への口コミ

SCSKの現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

近年は昇格者を増やして待遇面は改善傾向にあると感じる。それと良くも悪くもな面はあるが、新しい手当てが増えてきた。会社としても同格の他社と比較して待遇面の劣後を気にしているようで、これまで恵まれていなかった若手・中堅の待遇改善を行っている。
評価制度としては、期初に定めた目標に対する達成度で評価が決まる。評価をするのは上司なので、どう評価されるかは上司による。私は評価に不満を持ったことはないです。

ネガティブな口コミ

基本的に評価内容には透明性があり、年に一回の評価の後にはフィードバックをもらえる機会がある。しかし、昇格は年功序列のような風土が残っており、明らかに上級の仕事をしている人よりもほかの人が先に昇格対象になることがまま見受けられる。
給与制度は改善されているが、管理職まで行かないと給料は期待しないほうがいい。若手は20時間の残業見込み手当がついているが、一番辞めては組織が成り立たない20~30代の若手・中堅が給与を理由に辞めていってします。

SCSKの年収や給与制度に関する口コミは賛否両論がありましたがネガティブな意見の方が多い印象を受けました。具体的には、「若手の給料が低いため転職してしまう」「評価が上司やプロジェクトによって左右されるため運の要素が否めない」「年功序列的な部分が未だにあり、やる気のある社員が報われない」等の意見がありました。

SCSKは、給与水準が同業他社と比較しても高いとは言えないことを認識しているので、給与水準の改善が近年実施され若手の給料が上昇したようです。

ただ、満足感のある給料とは言えない状況が続いているようです。

SCSKで働くメリットとは?

SCSKで働く2つのメリットについてご紹介します。

社会インフラを支える仕事

SCSKの事業内容は、システムの保守運用やITインフラ構築を含めた社会インフラを支える事業が大半を占めています。SCSKの業務を通して日本を支えていると感じることができるかもしれません。

また、SCSKの顧客は上場企業を含む日本の産業構造を代表する大手企業が中心で、大口の得意先は住友商事になるため、プロジェクトの規模が大きいのも特徴です。

社会的な影響力の大きい仕事がしたい人や大きな達成感を感じたい人にとってはSCSKの業務があっているかもしれません。

働きやすい職場環境

SCSKは、ホワイト企業であることを押しにするほど働く環境については整備されています。

2013年からは月間の平均残業時間を20時間以下にすることや有給休暇取得率100%を目指す取り組みを行っているほか、リモートワーク、フレキシブルオフィス、ペーパーレス化などの効率的な職場づくりを行っています。

また、マタニティ休暇、ベビーシッター等費用補助などのワークライフバランスを意識した福利厚生が数多く完備されているのも特徴の一つです。

これらの活動によって、健康経営銘柄や健康経営優良法人に選出されています。

SCSKで働く前に知っておくとよいこととは?

SCSKで働く前に知っておくとよい2つのネガティブな事項についてご紹介します。

基幹職になっても大きな給与アップがない

SCSKの給与については、若手の頃は同世代と比較してそこそこ高い平均年収ですが、中堅からベテラン層になってくると同世代と比較して高いとは言えない給与水準かもしれません。

というのも、SCSKでは若いうちは比較的年収が上がりやすいのですが、基幹職(管理職)以降の年収アップはハードルが高いうえに基幹職になっても大きな年収アップが見込めないためです。

SCSKで年収1000万円を目指すのは骨が折れるかもしれませんので、転職後に年収を上げたい人はSCSKへの転職を今一度ご検討されることをおすすめします。

働きたくても働けない場合がある

SCSKは健康経営への取り組みに力を入れているため、残業時間が月間20時間以内に抑制されていたり、有給休暇を必ず取得するように促されたりと、働きたくても働けないことがあるようです。

仕事が多い時や忙しい時でさえ、上司から残業しないように言われることがあるため業務時間内でいかに効率的に仕事をするかが求められます。

その他、やる気がある社員でも残業時間の制限によって仕事が好きなだけできないことにも留意が必要です。

SCSKに向いている人は?

SCSKに向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

  1. 安定した事業基盤のある会社に勤めたい人
  2. 成長産業で仕事をしたい人
  3. 社会インフラに関わる仕事をしたい人
  4. 社会的な影響力の仕事をしたい人
  5. ホワイト企業で働きたい人
  6. ワークライフバランスを重視している人

SCSKに転職するには?

SCSKへの転職は簡単ではありません。SCSKへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。

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