平均年収は858万円！世界のトヨタの年収や評判について徹底解説！

本記事では、日本だけでなく世界でもその名をはせるトヨタ自動車の平均年収やトヨタ自動車の評判などについて解説していきます。

トヨタってどんな会社？

トヨタ自動車は連結売上収益約27.2兆円、連結従業員数約366000人を誇る日本最大の自動車メーカーです。

本記事では、日本だけでなく世界でもその名をはせるトヨタ自動車の平均年収やトヨタ自動車の評判などについて解説していきます。

トヨタの事業内容

トヨタ自動車の2020年度有価証券報告書によると、トヨタ自動車は「自動車事業」を中心に「金融事業」「その他」の３つのセグメントに区分されます。

各セグメントについては以下の通りです。

今日では、この生産方式を基盤に生まれたトヨタのモノづくり精神はTOYOTA WAYとして世界中の生産活動に生かされているようです。

トヨタの労働環境

トヨタ自動車の労働環境について、社風と働きがいの観点から解説していきます。

トヨタの社風

オープンワークの口コミによると、

世間で言われる「改善」「チームワーク」などの企業文化は個人にも非常に浸透しており、ここの社員がそれぞれ職場や仕事に対する問題意識を抱え、実際に行動に移し、問題を解決していこうとする雰囲気がある。そのため、モチベーション高く働かれている方が多い印象。

現場を大事にする文化で、基本的には何か問題があれば現地に行ってみてくるという動作を要求される。机上でというよりは、現地でみてこないと何も始まらないという感じ。また、外からの評価にも敏感なので、法令遵守などかなり気を遣ってスタッフレベルまで教育しようとしている。

典型的な日本企業で和や根回し最優先です。近年は上意下達の傾向が著しく強化しています。ただし、「日本社会を背負い、成長をリードする」意識は極めて強く企業文化とはいえ社員として誇らしいです。

トヨタウェイと呼ばれる行動指針にある改善の精神は古くから受け継がれてきたDNAであり、日々の業務でも常に意識している。改善提案システムがあり、総合職、一般職問わずここのエリアでの改善提案を奨励している。

自動車の開発だけにとどまらず、社会に役立つ企業に変わるべく多くの分野で研究や開発が進められている。従業員としても現状のスキルのままでは取り残されるという危機感を持って常に新しいことにチャレンジして、会社としてもチャレンジを止めるのではなくむしろ後押ししてくれることが多いと思う。

などの意見が寄せられていました。

トヨタ自動車は、社長の意見が絶対視される雰囲気があります。

現場レベルでは若手の挑戦を後押ししたり、若手に物事を教える文化もあるようですが、基本的にはトップダウンの企業体質があるようです。

また、トヨタ自動車の文化として有名なのは「カイゼン」と「チームワーク」です。改善についてはトヨタ自動車の行動指針であるトヨタウェイ2020にも記されているほどトヨタ自動車内部で大事にしている価値観です。

実際に社員には、改善提案をするように推奨しています。

そのほか、安全に対する意識が非常に強いため検査や点検、審査などが厳しいことやコンプライアンス意識が高いことがトヨタ自動車の文化として挙げられます。

ちなみに、トヨタウェイ2020に記されている文言は以下の通りです。

1. 「だれか」のために
2. 誠実に行動する
3. 好奇心で動く
4. ものをよく観る
5. 技能を磨く
6. 改善を続ける
7. 余力を創り出す
8. 競争を楽しむ
9. 仲間を信じる
10. 「ありがとう」を声に出す

トヨタの働きがい

オープンワークの口コミによると

グローバルなチームメンバーとの厳しい業務経験を通じ、自身が成長していくことや世界中にお客様がいて、その方々から愛される商品を扱い担当している地域への貢献を感じられることにやりがいを感じる。

大きなプロジェクトを任された場合、関わる人間は設計部署のみならず、営業部門や実験部門など多岐にわたり、大きな会社で働いていることを実感する。この会社では部署が変われば別会社に近いところがあり、そういった意味で違う視点の人達と一緒に仕事ができ自分への刺激となる。

自分の開発した商品が走っている姿を見るとやはり喜びを感じる。テレビでも自分が開発に携わったものがよくCMなどに出ていると感動を覚える。また、上司は頑張っている人に惜しみなく指導を行ってくれる。

若い時から仕事を任されることが多い。また、若手に海外に行くチャンスを与えてくれ、海外を経験する機会が多くある。仕事は任される分プレッシャーになるが、上司やリーダーがサポートしてくれる。

自動車という社会的に影響の大きい仕事に携われます。担当の部品一つとっても裾野は広く動くお金の大きさも桁違いです。また、提案に対し受け入れる文化もあるため自分のアイデアが形になる時に働きがいを感じます。

などの意見が寄せられていました。

トヨタ自動車はグローバルカンパニーということもあり、若手のうちから積極的に海外に挑戦できる環境です。

また、手を上げれば比較的挑戦させてくれ、それをサポートしてくれる環境があるので、成長環境としては非常に良い環境だと考えられます。

そのほか、日本のみならず世界の人々に利用される製品を開発したり企画したり製造したりすることができるため、その点にやりがいを感じる社員も少なくないようです。

トヨタの平均年収はどのくらい？

トヨタ自動車の2020年度有価証券報告書によるとトヨタ自動車の平均年収は約858万円であることが分かりました。

dodaによるとメーカー業界の平均年収が約453万円であるため、トヨタ自動車はメーカー業界平均と比較して約２倍と非常に高い給与水準であると言えます。

ちなみに、メーカー業界の中でも自動車・輸送機器メーカーだけの平均年収は約477万円で、自動車・輸送機器メーカー単体の平均年収と比較してもトヨタ自動車の平均年収は高水準であることが分かります。

また、トヨタ自動車の平均年齢は40.0歳で平均勤続年数は16.2年です。ちなみに、労働政策研究・研修機構によると、日本の平均勤続年数は12.4年であるためトヨタ自動車は勤続年数が長い企業であることがうかがえます。

これは、トヨタ自動車が長年勤めることで安定して高水準の給与をもらえることが理由だと考えられます。

年齢別の平均年収

2021年９月時点でのオープンワークによると、年齢別の年収は以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている年齢のみこちらには掲載していますので、全ての年齢を網羅しているわけではありません。

トヨタ自動車は年齢や勤続年数が増えると共に年収も上がると考えられます。30歳では年収1000万円近くを稼ぐ人が出始め、35歳手前になると年収1000万円を超える社員が増えてきます。また、40代以降は平均年収が1000万円を突破してくる給与水準となっています。

年功序列の文化があるため、ある程度までは横並びでの昇給昇格のようです。７年目から10年目くらいをめどに主任に昇格することができれば年収900万円を超え、残業をすると年収が1000万円を超える程度になるようです。

ちなみに、課長で年収1000万円～1300万円、室長で年収1300万円～1500万円、部長で年収2000万円くらい支給されると言われています。

職種別の平均年収

2021年９月時点でのオープンワークの口コミを参考に職種別の平均年収を算出すると、以下の通りです。

※口コミから算出した金額となり、実際とは異なることもありますのであくまでも参考程度にご覧ください。また、口コミに掲載されている職種のみこちらには掲載していますので、全ての職種を網羅しているわけではありません。

トヨタ自動車の職種別年収では、事務職、企画職の順に平均年収が高いことが分かりました。一方で、製造職は今回比較した職種の中では最も低い平均年収でした。

今回の比較からトヨタ自動車のほとんどの職種で年収1000万円を超えることができることが分かりました。職種によっては2000万円も夢じゃありません。

競合との平均年収比較

トヨタ自動車と同じ自動車業界の競合であるホンダ、日産自動車、いすゞ自動車、スズキ、三菱自動車、スバル、マツダ、日野自動車と平均年収を比較してみました。

各社ともに2020年度の有価証券報告書を参考に年収を比較してみました。

トヨタ自動車は今回比較した９つの企業の中では最も高い平均年収であることが分かりました。

dodaの調査によると日本の平均年収は約409万円であるため、日本の平均年収と比較するとトヨタ自動車を始め、今回比較した企業の平均年収は高水準です。

ただ、各会社毎に事業規模や収益性、給与制度などが異なるため、あくまでも参考程度にご覧ください。

ボーナス・評価制度

トヨタ自動車は、７月と12月の年に２回ボーナスが支給されるようです。ボーナスの額は基本給の４か月分～８か月分の間のようです。ボーナスの額については業績連動と個人評価によって決まります。

新卒の場合は入社後３年間はボーナスが満額支給されないようです。

トヨタ自動車の評価制度は年間２回、上司との面談で成果や能力（特に人間性の評価が重要視される）について評価される機会があるようです。ここで翌年の昇給額やボーナス額が決定されるようですが、上司の好き嫌い等による評価さが発生するなど恣意的な部分があることは否めません。

近年は公平性を保つために360°評価も取り入れたようですが、まだ年功序列の文化があることに変わりはないようです。

トヨタ自動車社員による年収・給与制度への口コミ

トヨタ自動車の現社員・元社員から寄せられた年収に対する口コミをオープンワークを参考にご紹介します。

ポジティブな口コミ

給与制度としては職種が上がると年収が大きく上がる仕組み。基本給はその他の企業と大きく変わらないが、賞与額が多いため年収はほかの企業よりも高め。

評価は適切にされているように感じる。成果を出している人には少ないが賞与で差が出るようになっている。また、主任への昇進に同期でも３年ほど差が出る場合があり、仕事のできる人はすぐに昇進していく。初めの段階でできない人材レッテルが張られているとそのイメージがついてしまうので初期の段階から成果を出すことが重要だと思う。

ネガティブな口コミ

上司と面談して評価が決まるが、基準はあるものの上司の気分次第、判断次第でどうにでもなるので、評価制度は遅れていると思う。また、上司を評価するような制度もなく、大企業なのに…と思うことが多い。

積極的なアピールをしないと評価はされづらい。かといってアピールしたとしても部署によっては年功序列が残っており、正当な評価がされないケースもある。組織が大きいから仕方ないと割り切れる人はいいが、そうでない人は不満が残ると思う。

トヨタ自動車の年収や給与制度に関する口コミは賛否両論がありました。ネガティブな意見として多く挙げられたのは評価制度についてで、透明性のない評価制度について不満を持っている社員が多いようです。

ポジティブな意見としては、ボーナスの支給額が大きく同業他社と比較して高い年収を期待できるといった類の意見が多く見受けられました。

トヨタ自動車は、年功序列から実力主義の評価制度へと移行を進めているようですが、制度が確立されても現場の文化が追いついていないようです。

トヨタで働くメリットとは？

トヨタ自動車で働く２つのメリットについてご紹介します。

成果が目で見える

トヨタ自動車は、自動車メーカーの性質上自身の業務の成果が目で見てわかることが多いです。例えば、自分が開発した製品が市場に出回ったときや、自分が改善提案をして安全性が高まった製品が外部で評価されるときなど、やりがいを感じる瞬間は数多くあると思います。

また、業務のやりがいを日本のみならず世界規模で感じることができるのがトヨタ自動車の特徴です。グローバルに自分の担当商品が発信されていくこと経験を他社でするのはなかなかハードルが高いのではないでしょうか。

年収1000万円を目指せる

トヨタ自動車の給与水準は業界でもトップクラスを誇っています。実際に、ベテラン層になると年収1000万円を超えてくる人が増えるようです。

トヨタ自動車では、７年目～10年目で主任に昇格できるのですが、主任クラスで900万円稼ぐことができ、残業代を含めると年収1000万円を30代前半で目指すことも可能です。

また、更に昇格すれば年収2000万円を稼ぐことができるので、トヨタ自動車で長年勤める社員が多いのはここに理由があると考えられます。

トヨタで働く前に知っておくとよいこととは？

トヨタ自動車で働く前に知っておくとよい２つのネガティブな事項についてご紹介します。

トップダウンの企業体質

トヨタ自動車は、トップダウンの企業体質を保持することで有名です。役員クラスの社員は社長がお墨付きのYESマンで構成されていると言われるほど、社長の意見が強く、中央集権的な側面があります。

トップダウンの企業体質を創っているピラミッド型の組織を現在変革しかなりフラットな組織体系になってきてはいるようですが、まだまだトップに従うという文化が抜け切れていないため、トップが右を向けといえば社員全員が右を向く風土があることは否めません。

また、社長の想いを共有する時間が設けられているため、真のフラットな組織体系になるのは難しいかもしれません。

カイゼン提案が常に求められる

トヨタ自動車の行動指針であるトヨタウェイに記載されている「改善を続ける」という価値観は全社的にも特に大事にしている価値観のようです。

そのため、社員には常にカイゼンが求められ月に一件の改善ノルマが課されているようです。

カイゼンしないことや変化しないことを悪と捉える文化があるので、絶えず何か改善点がないか探し続ける必要があるため、よりよくするためのカイゼンとはやや目的が異なってしまうノルマ達成のためだけのその場しのぎなカイゼン提案をすることもしばしばあるようです。

トヨタに向いている人は？

トヨタ自動車に向いている人は以下の特徴がある人です。あくまでも考察ですので、転職の参考程度にしてください。

1. トヨタの理念に共感できる人
2. トヨタが好きな人
3. 常に周りを見渡たして改善提案をできる人
4. 自動車が好きな人
5. 世界を代表するメーカーで働きたい人
6. 日本ナンバーワン企業で働きたい人

トヨタに転職するには？

トヨタ自動車への転職は簡単ではありません。トヨタ自動車への転職を成功させたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントでは、実績の豊富なキャリアアドバイザーが内定まで手厚くサポートしてくれます。面接対策などの選考対策も行ってくれます。

また、転職エージェントだけの非公開求人をご紹介することも可能です。あなたの希望に合った求人が低倍率で見つかることもあります。

転職エージェントは求人の数や対策の手厚さなどの質が異なるため、複数の転職エージェントを活用しながら転職活動を行うことをおすすめします。